手話パフォーマンスを知らないなんてもう古い!!
★ 日本の手話パフォーマンスのはじまり
まだ、日本で誰も「手話パフォーマンス」という言葉も「手話ライブ」という言葉も使ったことのなかったころから、歌に手話を付け、ステージで身体表現に手話を取り入れ、手話の芝居や手話ミュージカルを展開してきたのがきいろぐみだ。
この手話にまつわる様々な表現活動全般を、私たちは「手話パフォーマンス」と呼んでいる。
★ 手話言語条例が世の中を変える!!
2013年、鳥取県が「手話言語条例」を制定した。これは「手話を公式に『言語』として認めた」日本初の条例だ。ろう者がこれまで長く使ってきた手話は古くは“手まね”と呼ばれ、近年まで音声日本語とは違った文法を持つ一つの『言語』だと認識する人は少なかった。
その少数派言語「手話」への理解を広げるチャンスとなったのが鳥取県の手話言語条例であり、これを皮切りに2018年12月10日現在、24道府県/2区/152市/22町/計200の自治体が条例を制定している。2018年の終わり、とうとう200件を超える自治体が手話を言語だと認め、その取り組みを始めたのである。
手話言語条例の第一号となった鳥取県では、それを機に毎年「全国高校生手話パフォーマンス甲子園」を展開。2018年、節目の第5回開催となった。
これは、手話パフォーマンスを言語のアートとみなし手話の巧みさと芸術性を作品に生かした演目で、高校生たちが野球の甲子園のように競い合い、それによって手話の魅力を全国に伝えてほしいと願って創設された手話のコンクールである。(きいろぐみは、この第5回大会にもゲスト出演しており注目を集めている。)
今、全国の高校生たちは「手話パフォーマンス」という言葉をかかげ、手話への理解を深めその腕を磨き、美しくパワフルなアートを作り上げようと毎年情熱を注ぐ時代となったのだ。
★ 手話パフォーマンスきいろぐみとは?
手話パフォーマンスきいろぐみは、ここまで、東京ディズニーランド公演、国連障害者の10年韓国ソウル公演、各地聴覚障害者協会記念行事、市民イベント等、海外や全国の様々なステージに立ち、メンバーは、NHK「紅白歌合戦」・テレ朝「ドクターX」、ハリウッド映画「バベル」・邦画「シン・ゴジラ」、CM「聖教新聞図書館編」などに出演。
動画配信アプリSHOWROOM で、ろう者として徹底した筆談のみの放送を続け各賞を受けているものなども。
ドラマ「オレンジデイズ」「ラブレター」、アニメ「聲の形」など手話指導。
近年は、AKB48グループ宮澤佐江/乃木坂46プロモーション映像/ももいろクローバーZ佐々木彩夏などにも手話指導。佐々木彩夏の手話パフォーマンス指導にはここまで3年以上にわたって携わり、ステージで共演も。
きいろぐみのキャストはおよそ20名・スタッフ10名。計30人がともに活動を続けており、キャストの半数はろう者。小学生・大学生・会社員・システムエンジニア・医師・学校教諭・ろう者高齢者施設介護職員・ダンサー・手話通訳士・タレントなど様々なメンバーが活動に参加している。
きいろぐみ内の公用語は、多くの皆さんと同じ「日本語」、そしてろう者の言語「手話」である。
2018年12月
手話パフォーマンスきいろぐみ 代表 南 瑠霞 (手話パフォーマー・コーディネーター&手話通訳士)
ろう者代表 戸田康之 (手話パフォーマー・ろう学校教諭・NHK手話ニュースキャスター)