声を使わない半年の授業も間も無く終わりに近づいています!!


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快晴の続く神奈川県、短大のモミジの大木です。葉をすっかり落とし、季節は冬ですが、枯れ木のような枝では葉の芽もしっかりできていて、春の準備が整いつつあります。ここから、緑の葉が間も無くあふれるように芽吹くと思うと楽しみです。

学生たちは、半年の授業を終え、1月はテスト期間中です。
毎週、声を使わない、手話と身振りの、板書ばかりの授業を、1時間半ずつ受けた学生たちは、今年もしっかりテストの点数をとってくれており、この授業でもちゃんと中身を学んでくれているだなぁと、大きな安心をもらい、あと少し修了まで頑張ろうと思っています。

保育や幼児教育、福祉について学ぶこの短大で、学生たちには「手話が声を必要としない便利な言葉」である点に注目してもらえるよう、最初の挨拶やコミュニケーションの基礎の段階から、一切音声を使わず、授業を受けてもらっています。
また、全国の耳の聞こえない学生たちが、全ての授業を「目で見て」理解し、テストを受けて単位を取得していることを想像し、聞こえない人でもわかる授業方法をとりながら、ここの聞こえる学生たち自身には「もし自分が聴こえなかったら」また「聴こえない幼児や児童を預かることになったら」という視点を持つためのヒントとして、この授業を体感してもらっています。
この授業を、みんなが飽きることなく進めるのは、なかなか体力もいるのですが(笑)、今年もなんとか終盤までたどり着きました!!

毎回楽しく学んでくれた学生たちは、毎週毎週、様々な手話を覚えるのが楽しいらしく、覚えるとすぐ休み時間には、手話を知らない友達たちや他の先生方にも、手話で話しかけて「今日は、こんなことを教わった〜!!」などと言ってくれているようです。本当に嬉しいですね。

晴れた空と、春の準備も整いつつあるもみじと、元気な若者たちの姿!!
手話は、心のコミュニケーション。出会いの喜びを大切に、これからも、学生たちと学んで行きたいと思っています。感謝。


※ カテゴリーの「学校手話指導〜あきのもみじ通信」を押していただくと、2018年度後半のもみじの葉の移り変わりをご覧いただけます。ありがとうございます。本当に、深い緑でフサフサだった木が季節とともに変化していき、毎年感動をもらっています。