「日本手話読み取り完全マスター」講座 御礼!!


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1月27日も、無事、読み取り完全マスター講座が行われました。
今回は、まずろうの方の手話をきちんと起こして行く作業に着目して、みんなでディスカッションをすることがメインとなりました。

多くの皆さんの悩みとして、「DVDなどで読み取りの勉強をしようとしても、自分だけでは、どこが読み取れていて、どこが読み取れていないのか確信が持てない」と言うものがありました。
確かに一人ではなかなか自信が持てないですよね。

南からの提案は、「『手話の動画を見て、なんとなく流れや意味がわかったら、だいたいまあ大丈夫』と言うところで、勉強を終えない!!」ということを、オススメします。

1〜2分のろう者の読み取りのための手話動画は、最近では、ネットでもDVDでも、良いもの、また様々なパターンのものが、たくさんあります。
映像は、何度でも疲れず(汗笑)同じ話を、同じ表現で繰り返し続けててくれます。
これを、学ばせてもらえるのは、とてもありがたいことです。
だからこそ、何度でも繰り返し映像を見せてもらいたい!
飽きるまで、見慣れて全て、もう全部覚えてしまうくらい見ても、誰にも迷惑をかけません。

それを使った読み取りのための、個人学習の手順を、私なりにご紹介すると、
◯ まずは、映像で表現された、全ての単語を1つも漏らさず、拾って書き出す。
◯ わからない、はっきりしないと感じるところは、その「直前の自分が明らかにわかる単語」を頼りに、その単語の次のアクションはなにかだけに集中して、1単語ずつとにかく拾い出す。
◯ わからないところをスルーせず、先に進む前に、一文ずつ確認して行く。(膨大な量に圧倒されず、1つずつつぶしていく。)
◯ どうしてもわからない時は、「ここがわからない」ときちんと書きとめ、いつ振り返ってもわかるようにメモしてから、次に進む。
◯ また、一見わかりにくい場所には、おそらくロールシフトや、主語述語の関係、目的語に当たる部分がどうなっているのかと言う表現も、隠されています。表出された単語は、単なる手の形だけでなく、表した位置や、動かした方向、語ったときの本人の顔や目の向きなども、落ち着いて確認してみましょう。
◯ さらに、混乱してわからなくなったら、お茶を一口飲んだり、立ち上がって背伸びをしてみるなどして、映像から目を離し、気分と視点を変えると、さっきまでわからなかったことが、ふと見えたりすることもあります。笑
そうやって、全文を確認していくことが、読み取り学習の第一歩です。

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なーんとなく読み飛ばしてしまうと、日本語で意味をまとめたときには、大勢には影響を与えておらず、明らかに間違っておらず、読み取り学習がうまく言ったように見えても、自分の心の中でいつまでたっても自信が持てません。詳細な部分が、しっかりと確信が持てていないので、自分で実は何がわかっていて 何がわかっていないのか納得がいっていないからです。
この読み取りの第一歩の作業の時は、意味が同じであっても、使った単語は何か? 表した語順がどちらでもよかったとしても、どの単語を先に表したのかなども、真面目に書き起こすことが重要になってきます。

ここを、面倒がらずに何度もいろんな映像で繰り返すことで、自分の目が、明らかに手話に慣れていくことが、確信を持ってわかってくるようになると思います。

さて、実は、この作業は、読み取り通訳の前半分の作業。この後の半分に「読み取った内容を、どのようにして日本語で伝えていくのか?」と言う問題が立ちふさがっています。笑
でも、この第1段階をクリアしていなければ、次には進めません。この部分は、多くの通訳者を目指す人には、頑張っていただきたいことです。ファイト!!

それで!!
私は、そこまでしても、まだ自分では不明点は残る。あ〜、ここがわからない。と思う部分がある!と思います。
え?そうなの? それじゃダメじゃん。と思わないで!!ちょっと最後まで聞いてください。
ここは私には、手話のロマンだと思っているところです。

私も以前は、そうやって自分で読み取りの勉強を繰り返す中で、「ここがな〜 なんかわからないな〜。この手の動きなんだろう????」と思ったまま、映像を閉じてしまったことが何度も何度もあります。
え?それじゃどうなるの? 全然勉強が終わらないし、手話の読み取りができないままじゃん!!と思うじゃないですか。
ところが!!
その映像の手話が、1週間後とか、2ヶ月後とかにまた見ると、ふとした拍子に見えることがあるのです!!!!!!!!!驚!!!!

私は、ある表現にずっと引っかかり、頭の隅でもやもやと不完全燃焼をしていたことがあります。それが、なーんか半ば諦めてほぼ忘れていたとき、何かのついでに2ー3ヶ月ぶりにその映像を見た時、おお!!その手話が何だったのか!見えたのです!!!!!
あ〜〜〜〜〜〜〜!!そういう意味だったのか〜〜〜〜〜〜〜〜!!と!!そのときの感動はいまでも忘れません。その映像はいまでも頭の中で再現できるし、そのときのろうの方の表情も顔の向きも表した手話も、いまでもはっきり目に浮かびます。なんということはない、単なる1つの単語ですが、連続した表現の中で変化がかかりその動きが、自分で見えていなかったのです。
それに気づいたときの感動は、もうまるで、そのシーンに映像の中でスポットが当たっていたのではないかというくらい、明るく囲まれているように、思い出します。笑

わからないことは、もちろん、最後まで整理がついていれば、手話通訳の先輩やろうの先生などに尋ねるのもいいことです。もちろん、良き先輩たちは喜んで一緒にその映像を見て、手話のあれこれを教えてくれるでしょう。その触れ合いも、とても嬉しく私たちの心に残ります。
ただ、もし、あなたや相手が忙しかったり、だれかに会うことができなかったり、質問のチャンスを失ったりしていても、凹んだり諦めたりする必要はありません。その場では放っておいても、諦めずにいれば、後日をれを読み取れる場合が明らかにあるのです!!
そして、そのときの感動は、人に教えてもらうより100倍とか1万倍とかすごくて、自分の誇りみたいになる!!!ということも、ご紹介しておきたいです。笑笑

今回の、読み取り講座では、受講生の皆さんと触れ合わせていただいて、こうしたことを考えました。
日本手話読み取り完全マスターの一助になりますように。
本当に、ありがとうございました。

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