あなたの会社の手話サービス大丈夫?


先日、日本で使われている、メニューや看板の中国語が、ネイティブの中国人から見たら、ちんぷんかんぷんで、意味不明のことが書いてある!と、テレビで話題になっていました。

たとえば、道に日本語で「段差注意」の看板が出ており、そこに添えられた中国語は、なぜか「階級差別あり」という意味になっていたり・・・

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「ここから上がらないでください」と伝えたいのに、中国語は「緊張しないでください」。

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「ここには女性トイレがありません」と書いたつもりが、「将来、女性トイレはありません!」と、とんでもない内容に!

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そのほか、「菜の花とカニの辛子和え」という美味しそうなメニューは、中国語では、とても悲しい「強姦とカニ投げわさび・・・」。こんなひどい翻訳に・・・涙
日本人として本当に、申し訳なく思います。

これらはみな、中国の方にも日本語の意味を知っていただいて気軽に訪れて欲しいという願いのもとにチャレンジしたものと思いますが、どれもこれもが、中国語としての意味や形をなしておらず、とても失礼!!大汗 こんな翻訳誰がした???
人によっては、笑ってくれるかもしれませんが、怒る人も、悲しむ人もいることでしょう。泣泣

これらは、全て、ネットの簡易翻訳などで訳したり、聞きかじった中国語を思い込みで書いてしまった結果、起きてしまったものなのだそうです。
確かに英語などをネットで訳しても、改めて自分も読み直して、間違いがないか、おかしな言い回しになっていないかチェックしないととんでもないことになります。そのままネット任せにしてしまえば、意味不明の はたまたあってはならない言い回しの文が出てくることは、多くの人が経験しているはず!汗汗
安易な翻訳をするくらいなら、きちんとした中国語の先生やネイティブの方のお力をお借りするべきです。たとえお金がかかっても、きちんと相談すべきことはしなければ、中途半端な翻訳は国際的にもちょっと失礼。
「中国の方にもわかるように。」「仲良くしたい!」と思った結果がこれではちょっとお粗末ですよね。
こうしたことも、例えば、個人の友達同士なら、笑い話になるかもしれませんが、公共の情報やお店のメニューで、起きてしまえば、許されない場面も出てくると思います。
こうした例は、「心を込めるには、適切な方法を選ばなければいけない」という、良き教科書なのかもしれません。
みんなで気をつけたいですね。

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このほかにも、同じ漢字表現でも、日本語と中国語では、似ていて意味が全く違ってしまう言葉もあると紹介されていました。
これらも、思い込んで使ってしまうと、間違いを呼び込むことになるかもしれない一例です。
「あなたに手紙を書いた」と言いたいのに、「あなたにトイレットペーパーを渡した」と伝わってしまっては、ロマンもへったくれも無くなってしまいますよねえ。。。汗笑

ところで、中国語を例にここまで一生懸命語るのには、当然ですが、理由があります。

私は、知っているのです。あちこちの会社やサービスカウンターで紹介されたり、みなさんが使っている「手話」が、明らかに間違っていることがあることを!!!!!!!
大汗 大泣!!!!!

学校の先生、公共施設のサービスカウンターにいらっしゃるあなた。「優しい心を」とちょっとみんなでプリントを回して手話を覚えたというあなた!
その表現!本当に 大丈夫ですか?
ホテルマンのあなた、ネットで覚えたその手話は「タメ口手話」ではありませんか??
例えば、少しおかしな表現や、まちがったいいまわしも、友達同士で話すための手話なら、いろんな失敗も、それが全て良きあなたの経験で、通じ合うために大いに必要なことで、おそらくあなたも相手も豊かになれることも多いでしょう。
でも、授業で、お店の窓口で、空港で、ホテルで、公に使えばそれは「間違い」であり「聞こえない方に失礼」です。あなたの職場のその手話!!本当に大丈夫?
きちんと資格のある手話通訳者や、地元の指導者であるろうの方、または確かな手話指導者に見てもらってその手話を作り、学び、使っていますか?

もしかしてその手話、ちょっと手話を学んだだけの方に、ほんの少しだからと教えてもらい、みんなで覚えてしまったりしていませんか?
初心者の方がつけた手話は、時に間違っていることも、また、不適切な表現であることもあります。「ちょっとだけ手話のできる人」に頼んだり、「自分たちだけで手話辞典に出てくる単語を並べても」文法が違っていることもあります。中には、友達同士ならOKでも、目上の方に表せば失礼になる表現もあります。
それを、きちんと教えてくれるのが、良き指導者であり、その手話を使ってこそのサービスだということ、あなたは気づいていますか?
あなたの手話、ネットだけで翻訳した中国語とほぼ同じになっていたりしませんか??

私たちは、日本に生まれ日本で暮らす中、日本語のてにをはや、敬語や丁寧語など、相手とのコミュニケーションには、とても気を使います。
中国語も、英語も、手話も、それが母語である人々には同様にとても大事な言語です。
その気持ちを想像すれば、安易な翻訳は自然に減って行くのではないかな?

全国のサービス担当者、サービス窓口の皆さん、あなたの手話は、大丈夫?(その他の言語もね。)
ぜひ、一緒に考えましょう。