手話あいらんどTVクロスカルチャー「ろう者の運転免許」
手話あいらんどTVクロスカルチャー!!
ろう学校のすぐ近くに自動車学校があったというろう者の塚越君の、運転免許取得のお話。
聞こえる人とはちょっと違う、講義の受け方など、ろう者ならではの自動車学校での体験談を見てください。
(簡単な内容)
手話あいらんどTVクロスカルチャー!!
塚越です。ろう者です。
清田千智です。聞こえます。
よろしくお願いします。
先ほどの写真は、棒がグニャグニャと伸びていたあれは、大宮駅の豆の木です。
みんなでイベントの、舞い合わせをしました。
清田も初めてみました。
手話ではこんな風に表現します。
実際に見て見たら、じゃっくとまめのきの、豆の木でした。
豆の木を登って、雲の上に行く話。あの、豆の木みたいでした。
大宮にある豆の木は、上のところでブツッと切れてるけどね。笑
塚越は、高校の時、大宮駅が近かったので、いつもこの豆の木で待ち合わせをしていました。見慣れた場所です。
埼玉県はろう学校が二つあります。
一つは大宮駅の近く。
もう一つは、東松山の近くにあります。
塚越は、大宮のろう学校を卒業しました。
ろう学校の隣には自動車学校があります。ろう学校のみんなも、ここに通ってました。
高3で、仕事や大学など進路が決まった人は、放課後に自動車学校に通ったりしてました。みんながいて、安心!という雰囲気。
聞こえる人との違いは?
埼玉県の鴻巣にある免許センターで、適性検査などの相談があります。
10メートル後ろから、クラクションを鳴らし、補聴器なしで聞こえるか?
補聴器を付ければ、聞こえるか?などのチェックがあり、僕は補聴器をしたら聞こえました。
目の悪い人が、メガネをかけるように、僕たちには、補聴器をかけるという条件が付けられます。
補聴器を付けても聞こえない場合は、大きなワイドミラーや、耳が聞こえないという「チョウチョのマーク」を付けて運転することになります。
そんな条件が、検査の結果決まります。
その後、自動車学校に通うことになります。
学科は、聞こえない人と一緒に受けますが、教官が読んでいるテキストが、スクリーンに映し出され、それを見ながら受けることになります。それで今どこをやっているかなどが分かります。
居眠りせずに、真面目に受けました。笑
実地の技能は、初めに、教官とその日の内容を筆談で相談し、教官のお手本を見てから、自分もやってみます。教官から何か話があるときは、いったん車を止め、筆談で教えてもらったりしました。
路上に出てからは、教官も身振りで、信号を右!とか、左!とか、指さしなどをしてくれて、その合図を見て運転したりしました。
塚越は、自動車学校には、4カ月くらいかけて、のんびり通いました。学校にも近かったので、とびとびに予約して、のんびり。笑
清田は、1年くらいぎりぎりになるまで通って免許を取りました。笑
最後は、また鴻巣に行って、試験を受けました。
試験の結果は、聞こえる人は、放送があって、番号が出るんだけど、ろうの場合は聞こえないので、別室で待っていて、担当の人がやってきて直接告げられます。もし落ちていたらそのまま帰ります。受かっていたら、次の手続きに移ります。
直接結果を言われるので、聞く前はちょっと怖かったです。笑
免許を取った後は、土日に乗ったり、妹の送り迎えをしたりしています。妹には「運転が怖―い。」といわれます。飛ばしてる感じがするらしいです。笑
ろう者でも大型のバスなどの免許を取得して活躍している人もいます。
日本で初めてのろう者のバス運転士がいますが、この方は、大宮ろう学校の卒業生です。僕の先輩です。少し上の方で、お会いしたことはないけど、有名になって活躍しておられて、すごいなと思っています。
聞こえない人たちも、いろいろ頑張っているので、ぜひ、応援よろしくお願いします。
また、お会いしましょう。さようなら~~~~~~~~~~~~~~~!!
提供 : 手話あいらんど手話教室
https://www.shuwa-island.jp/kyoshitsu/
出演 : 塚越 ・ 清田千智
構成 : 南 瑠霞
編集 : 蓮子 都