ろうの友人や手話勉強中の人もお参りする松陰神社


手話あいらんどの事務所の近くに、幕末に後進の育成に尽力したと言われる 吉田松陰ゆかりの松陰神社があります。
日本初代総理大臣 伊藤博文などの師にあたるのだそうです。
この連休中は、令和の改元も伴い、たくさんの人がこの神社に訪れ、周辺商店街も賑わっていました。

松陰神社は、手話あいらんどに訪れるろうの人も、時々立ち寄って覗いたりお参りしたりすると話を聞いています。
ろう者・手話関係者の間では、松陰の弟が、ろう者であった事が知られています。

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私は、歴史にはうとく、時々、事務所でもいろんな方に尋ねられるので、何かいい資料はないかと思っていたのですが、今日、松陰神社商店街を歩いているとき、吉田松陰の教えや資料を紹介する「松下村塾学び館」があるのを思い出しました。
久しぶりに覗いてみると、以前より展示物などが充実していて、「写真などもとっていいですよ」と言っていただいたので、少し資料を集めてみました。

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松陰神社前の商店街の一角にある「松下村塾学び館」。
入場無料ですので、興味のある方は覗いてみてください。

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これが、吉田松陰の弟 杉 敏三郎(すぎ・としさぶろう)さんだそうです。男気のある顔立ちですね。
幼い頃から学問を学び、筆談や身振りで意思疎通を図っていたとのことですので、頭の良い方だったのだろうと想像されます。

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吉田松陰をめぐる人間関係や出来事などが、簡単にまとめられたファイルがあったので、買ってきました。

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このファイルに、弟さんのことも紹介されています。

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吉田松陰の家系図です。
NHK大河ドラマの「花燃ゆ」で、井上真央ちゃんが演じたのは、この系図の一番末の妹の文子さんのようです。
敏三郎は、そのまた一番下の弟にあたるようです。
同様の内容を取り上げた映画 吉田松陰 生誕180年「 獄(ひとや)に咲く花 」では、私のろう者の友人の江副悟史くんが敏三郎を演じていました。ろう者の役をろう者が演じたことは、私たち関係者にとって誇らしく喜ばしく嬉しい出来事でもありました。

ろう者の歴史に触れてみたい、手話通訳が上手くなりたい、そんなあなたは、勉学の神様でもある松陰神社を覗いてみてはいかがでしょうか?