チェペル人前結婚式 お慶びを申し上げます。
2019年8月最後の土曜日、横浜市。人前結婚式、および結婚披露宴の、司会を承りました。
新郎がろう者で、新婦が聞こえるというお二人の式には、手話で語り交流し合う多くのろうのご友人・関係者がおられ、聞こえるご家族やお仲間、仕事関係の方々も集まる中、宴に手話と音声の両方で進行してくれる方をと、今回も、私南に司会としてお声がけいただき、光栄なお時間を過ごさせていただきました。
心より、お祝い申し上げます。
ご参列された皆様から承認を得て、新郎新婦ご自身が宣言する「人前結婚式」は、ご本人たちと皆様のお気持ちがこもっており、まっすぐに思いが届くものになりました。
感動いたしました。
多くの方が、ワイワイガヤガヤ、とても賑やかな披露宴でした。
手話で進行する私は、声で話しながら資料をめくったりすることができません。自分のために、毎回メモがわりに作っている新郎新婦の家族構成ですが、お二人をお送り出した後は、自分で使うことがあまりないため、お開きの際お二人にプレゼントさせていただいています。
今回は、会場の形や条件などから、通訳をどう設置するか、また、スクリーンを多くの方がより見やすくやすくするにはどうしたらいいかなど、宿題もたくさんいただきました。でも、これはまた、新しいプロジェクトへの始まりのような気もしました。多くの方のお力をお借りし、無事進行を終えられましたこと、心から感謝申し上げます。
参列された皆様のエネルギーは、まさに、新郎新婦の人柄の表れでもあり、お二人は、ここからの人生をまさにオリンピック競技のスタートのように勢いよく飛び出していかれたように見えました。
送り出した側からみれば、もう、2人はどんどん後ろ姿で遠ざかっているように見られ、若い新郎新婦らしい輝くような式と結婚式でした。
聞こえること、聞こえないこと、多くの人がともいること。
夫婦というご縁、聞こえる人と聞こえない人というご縁。
一つの宴に集まられた皆様にも、それぞれ、ステキな出会いを、お二人がつなげられたように思います。
皆様の幸せのかたわらに、立たせていただきましたこと、心より御礼申し上げます。
お二人の元気とご家族のご健康と、さらなるお幸せを お祈りいたします。
おめでとうございました。
手話パフォーマー ・ 司会者 ・手話通訳士
南 瑠霞