音声は使いません!神奈川県の短大の授業が始まりました!!


今年も!秋から!!
神奈川県の短大の、もみじの様子をレポートしていきます。
お楽しみに。

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これは、先週のもみじ。まだ元気な緑です。
強い日差しを避けるため、この下に逃げ込めば、ちょっと涼しく嬉しい感じ。
周辺の芝生を、業者の方がきちんとカットしてくださっていました。

この日は、後期の授業の最初の日。
みんなが初めて手話に触れる日でしたが、私の授業は、もちろん、1時間半音声なし。

耳を使わなくても伝え合える便利な言葉「手話」を そのまま体感してもらうため。
そして、全国にいる耳の聞こえない学生たちが、目で一生懸命授業を見て、受けている姿を想像し、週に1時間半だけ、そのことに、思いを馳せてもらいたいという願いから。
「手話」という言葉を通して、「聞こえない」ってどんなことなのか、学生たちに感じてもらえればいいなあと思い、毎年この授業をお引き受けしています。

今回は、ちょっと嬉しいことがありました。
ちょうどその最初の授業の終わりに、教務課の方が、用事があって、教室に入ってこられました。
それは、私が、ちょうど「来週は、◯◯と、××をするからね。お楽しみに。」と手話で話している時でした。
みんなも、「はーい」と手を挙げ、「また来週お会いしましょう〜〜!」と挨拶して、解散したあとのこと!!

講師控え室にきた、その方が、
「南先生、たった1時間で、みんなあの手話が読めて、挨拶できるようになったんですか? 僕だけ、なんか、全然わからなかったんですが・・・」と、おっしゃったのです。

その時私は、ああ!!そうかそうか!!そうだった!
と思い出しました。

毎年やっていることだったので、私もなんとも思っていませんでしたが、声なしの身振りで、私が1時間半話し続けると、学生たちがすっかり目で見ることに頭がシフトして、手話を読もうと思わなくても、意味が目から入ってくるようになるんです。
これが!!!「声なし」授業の キモであり、とても大切で、素敵なところ。
「頭じゃなくて、感覚で体感して、手話を覚える」ってことなんです。

「先生の授業、すごいですねえ。」と、教務の方に言っていただいて、改めて嬉しく思った授業初日でした。

声なし授業とは、心に語りかける授業のこと。
伝えたい、見たい、知りたい、そんな学生たちの気持ちにいっぱい飛び込みながら、今年度も手話の授業を進めたいと思います。
感謝。