『北極が地磁気のS極』だと気付いていなかったのはうかつでした!笑

2020年1月、国際学会で正式決定したばかりという、地質学時代区分「チバニアン(千葉時代)」の 根拠となった 千葉県市原市田淵の「チバニアン=磁場逆転時代の痕跡が残る地層」に行ってきました。感動!!

チバニアン・ビジターセンター。
小さく簡易な建物ですが、ここに地質学の歴史上、重要な資料が色々紹介されています。
私は、担当の方に質問を始めたら、止まらなくなってしまい、なんと2時間も、まさかというような初心者的なことを、色々お聞きしてしまいました。
とても面倒だったと思います。ていねいに教えていただいて、恐縮でした。



実際、川の中に入り、訪れた「磁場逆転地層」
77万年前ごろの地層には、長野県と岐阜県あたりにある古い御嶽山の噴火した火山灰が積もったラインがありました。
これほどくっきりわかるほど積もっていると言うことは、何年にも渡って火山灰が降り注いだことが想像でき、本当に大きな噴火が続いた時代があったのだろうと思います。
縦に並んだ色のついた杭は、学者さんたちが調べてチェックした目印で、私たちのような一般の人も、時代区分が見てわかるようになっています。
赤がかつての磁場が逆転していた時代の地層。黄色が、どんどん磁場が移り変わっていったときの不安定期の地層。緑が、現在の磁場となって安定した地層になるそうです。
つまり、赤の時代と、緑の時代では、磁場が逆転。
77万年前、地球は、北極がN極 南極がS極、だったものが、現在は、北極がS極、南極がN極になっているのだそうです。
私は、小さい頃からずっと、北極をN、南極をSと表記すること、また、方位磁石のNが北を指すことから、磁場も北極がN極 南極がS極だと勘違いしていました!!汗
でも、よく考えてみると、確かに、磁石のNが北を指すと言うことは、北極がS極で、それに磁石が反応しているということなので、長ーい間の自分の勘違いにも気づき、大いに感動しました。笑

ここ数日、天気が良かったので、チバ二アンのある養老川は、水が少なく、安心して見学できました。
通常、周辺の散策には長靴が必要で、夏には、虫やヒルなども出てくるそうなので、服装は注意した方がよさそうです。
この日、ビジターセンターの事務所にには、ひっきりなしに問い合わせの電話がかかっていました。
本当に、今、時代の注目の場所なのだということが伝わってきました。
本当に、お忙しい中、私に、色々説明してくださった、ご担当者の方に、心から感謝です。
◯ 国指定天然記念物「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」
https://www.city.ichihara.chiba.jp/bunka/bunkabunkazaitop/_user_.html
◯ チバニアン ビジターセンター
https://www.city.ichihara.chiba.jp/bunka/bunkabunkazaitop/visitorcenter.html