デフフットサルって何?


テレビ番組をきっかけに、お問い合わせやご連絡をいただいています。
(フジテレビ〜ワイドナショー 20200329(日)https://minamiruruka.seesaa.net/article/474248503.html
いくつかの質問・疑問について、このブログでカンタンにお答えします。

Q.フットサルとは?
5人制の室内サッカー(インドア・サッカー/サロンフットボール)。このうち1人がゴールキーパーで、残りの4人がコート内を走ってボールを追いかけることになります。
通常のサッカー(フットボール)より小人数で行ない、小規模団体、子どもたちなどでも、親しめるようにと生まれた競技のようです。
フットサルは、1989年から国際サッカー連盟(FIFA)の所管となり、1994年に世界共通の統一ルールがまとめられました。
ブラジルのサッカーで人気のロナウジーニョさんなども、幼少期はこのフットサルから競技をスタートしたのだそうですよ。すごいですね。

Q.デフフットサルとは?
デフ(Deaf)とは、英語で「耳が聞こえない」という意味です。
聞こえない方が行なうフットサル競技のことを「デフフットサル」と言います。
日本女子代表が、デフフットサルワールドカップ2019(スイス大会/2019年11月)で、5位になったことなどでも注目されています。

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Q.デフリンピックとは?
障害者スポーツでは、TOKYO2020でも注目されているパラリンピックが知られていますが、聞こえない方のスポーツ競技としては、世界的にデフリンピックというろう者のスポーツ競技の世界大会が、4年に一度開催されています。

デフリンピックは、夏季大会が1924年フランス、冬季大会が1949年オーストリアで初めて開催されており、障害者スポーツの先駆的存在でもあります。
一方、パラリンピックがスタートしたのは1960年。オリンピックが開催されたローマで、共に引き続き行なわれたものが公式大会の第1回となっています。

なお、現在フットサルは、デフリンピック競技には入っていません。
今後、競技に加えられることも検討されているようです。(みんなで応援したいですね。)

※デフリンピック開催年次(全日本ろうあ連盟 スポーツ委員会)
https://www.jfd.or.jp/sc/deaflympics/games-timeline

 
Q.デフフットサル(デフ・サッカー)におけるコミュニケーション
耳が聞こえない方々の取り組むフットサルでは、コミュニケーションを耳に頼らない手話や身ぶりなどの伝え合いが主なコミュニケーション。目を見交わすアイコンタクトも大変重要だと言われています。

今回の番組でも、コメントの背景や、練習中の映像で、選手のみなさんの生きた想いの溢れる手話会話が飛び交っていました。
録画などで、改めて見てみると、私たちが思うよりたくさんの会話があり、驚くのではないでしょうか?
聞こえる私たちの場合、何かの音にかき消され遠景の声などはわからなくなってしまいますが、デフスポーツでは、会場のあちこちでいろんな会話が読み取れるのも、手話ならではの豊かさかもしれません。