世田谷区「狐塚古墳」


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世田谷の高級住宅街の丘の上に、さらに小さな見晴らしのいい小山があり、そこが「狐塚古墳」です。
世田谷区によって丁寧に保存されていて、きれいな公園となってるこの古墳は、夕方になると門の鍵が閉まります。昼間だけ登れる小さい丘なのです。

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狐塚古墳は、古墳時代中期後半(5世紀後半)に作られたもので、この地域の長にあたる方のお墓だとみられているそうです。
田園調布もすぐ近くのこの場所は、今と言わず古墳時代の昔から、有力者の集まる土地柄だったのだとすると、歴史が人のつながりを呼んでいるような気がして、なんかすごい!!

現在のこのあたりのお宅も、もちろん、大きな手入れの行き届いたきれいな家が多く、一帯が小高い丘で、見晴らしも良い地域です。近所にお住まいの方は、もしかしたら小さい頃から、この古墳と共に過ごしておられたのかもしれないとも思い、それもまた、なんだか、新旧の交流がすごいなあと思って、この古墳に立って、いろいろ感動しました。

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この古墳の丘からは、神奈川県の高層ビル群ものぞめます。

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他の古墳同様、ここからは埴輪なども出土しているようです。
ロマンがありますねえ。

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古墳のてっぺんの石畳の上には、そこに日陰を作るように、小さな木も植えられていて、今の時期、元気に実をつけています。

私たちは、とかく自分がどれくらいお金があるかとか、仕事が認められるかとか、学校の成績が優秀かとか、どれくらいおしゃれできるかとか、どんな家に住めるかとか、目の前の一見豊かそうなものに目を取られがちですが、もっともっとずっと前のチバニアンの70万年前の地層とか、縄文・弥生時代とか、なんと私たちの街の中に残る古墳とか、そういうものに想いを馳せると、違った価値観が見えてくるように思います。

コロナ以前にも、私たち人類は、たくさんの伝染病と闘いながら、いくつもの危機を乗り越えてきました。
ペスト、結核、コレラ、天然痘、インフルエンザ・・・ 古墳の頃の人々は、どんな病気と戦っていたのだろうかなあ。。その頃の薬は、薬草だったのだろうかなあ・・・

今を乗り切ることが、未来の私たちの全く知らない次世代の人々の世を作っていることになるのだろうなあ。
古墳という、誰かが生きた証を見て、その頃の人が想像もしなかった私たちがいると知り、その反対側の未来に、どんな人がいるのだろうと、想像してみる。