動画を結んでの手話通訳


手話通訳をご依頼くださる企業・クライアントの皆様へ
「あなたの手話通訳企画を、より豊かなものにしていくために」


現在、手話あいらんどでは、参加者が全て自宅にいる状態で動画を結び、聴者とろうの方をつなぐ、手話通訳なども行っています。

誰も互いに接触することなく長時間話し込め、それぞれが自分の言葉で話す事ができ、打ち合わせなどのコミュニケーションが、ある程度スムーズに行えます。また、全員単独でご自分の部屋におられるので、マスクの必要もなく、手話での会話や表情・口元が、互いに確認できる点で、有効な手段の一つだと感じています。

この写真は、先週の、通訳を介したディスカッションの様子です。

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左上の南が、コーディネーター。(手話通訳士)
上段真ん中に、聞こえる方。右下が厚生労働大臣公認手話通訳士。
他の3名様が、ろうの方です。

聞こえる方のお話は、そのまま画面から手話通訳でろうの方に伝えられ、手話で表現されるろうの方のお話は、南が読み取って音声にして、聞こえる方にお伝えする形で進行いたしました。

正式な会議では、内容の進行以外、手話通訳をはさんでの会話ならではの手順も、コーディネーターが確認していく必要があります。
◯ご参加予定の皆様が、会議にうまく入っておられるか確認し、全員が揃った状態で、ディスカッションをスタートさせる。または、繋がりづらい方がおられた場合、その確認なども行う。
◯それぞれの方のお顔や手話が、はっきり明るく見えるよう、皆様に、あかりやカメラ位置からのポジションを調整していただく。
◯皆さんの、お顔と名前を一致しやすくするため、名札を肩のあたりにつけていただく。
◯途中、確認事項は、ホワイトボードなどにも書いて示し、共有して、進行する。
◯聞こえる方は、音声を中心に聞いておられるので、聞こえない方の手話が続いており、通訳者が読みだめをしている間に、話が途切れたものと感じ、クロストークされてしまう場合がある。聞こえない方の手話のお話が終わり、読み取り通訳が終了するまで、お待ちいただけるようお願いする場面が発生する。

こうしたことなどにも留意しながら、通訳を進行させていただいております。
なお、私どもの手話通訳については、全て厚生労働大臣公認手話通訳士、または、厳正な審査のもとそれに準ずる能力のある方にのみお願いしています。

こんな時だからこそ、様々な工夫を重ね、多くの方々と支え合えればと願っています。