手話通訳をめざすあなたへ!④わかる・わからないの変形表現
手話は、文中に習った通りの単語がそのまま並んでいるわけではなく、続く言葉によって様々に変化したり、一つの手話も何通りかの表現パターンがあります。これは、ろうの方お一人お一人のくせというものとも違います。あきらかに、一定の表現パターンの幅があり、それを理解することで、会話も通訳も格段に簡単にそして楽しくなります。
今日のテーマは、「わかる・わからない」。
(簡単な内容)
こんにちは。南 瑠霞です。手話通訳士です。
4月になり、新年度が始まりました。
手話通訳をめざす皆さんへのアドバイスを、少しずつ配信しています。
今日は、「わかる・わからない」の表現についてです。
入門・お子さん向けの配信動画をもとに、一緒に見ていきましょう。
わかる・わからない という表現を、聞こえない人がいつも丁寧にはっきり表してくれるとは限りません。
(動画で、表現を確認して下さい。)
★「わかる」
胸を撫で下ろすほか、若者言葉・タメ口表現や、現在進行形の表現も。
「知ってる」「わかったわかった」
グーで胸をたたく表現もいくつかあります。
これらはいずれも、ごく一般的に使われています。
★「わからない」
肩の両側どちらでも表す人がいます。
★「もう一回」
人差し指だけの人のほか、「起き上がる(再び/立て直す)」という手話を使う表現。「改めて(手を払う)」という表現を使う人も。
この後、音声のない手話会話を見ていただきます。
今チェックした表現も入っています。楽しみに見てみて下さい。
なお、読み取り通訳のトレーニングをしたい人は、音声のない動画を見て、中身がわかるだけで、終わってはいけません。
この映像に、すべて音声をつけ、配信動画で先生が教えているような日本語にしてお話ししてみて下さい。一見簡単に思える内容も、そこまで突っ込んでトライしてみると、意外に難しいかも。
入門編の、音声のついた映像を確認されたい方は、こちら。
https://minamiruruka.seesaa.net/article/473900594.html