日原鍾乳洞(にっぱら・しょうにゅうどう)2020
東京西部に、奥多摩町という町があります。
先日、東京都の天然記念物に指定されている日原鍾乳洞に行ってきました。
実は、出かける前は、ほんの10分か15分もかからないほどの、小さな洞穴だろうと思い、まあ、楽しいドライブのつもりで、高速に乗って出かけました。
ところが!行ってみたら!!!
地中を、800メートルくらい歩き回るという大洞窟で、高低差50メートルもある、長い足場を登り続けてまた降りたりなどなど、結構足も痛くなったりで、全て回るのに、4〜50分かかるという、大冒険でした。驚!!
中の道も網の目のように広がっていて、わたしは途中で道に迷ったりもしました。汗笑
とにかく!!地質ファンには、大いに行く価値あり!の、感動スポットでした。
ここは、なんでも、古生代から中生代の石灰質を含む岩の地層が、長い年月をかけて、地下水の流れで溶かされてできた洞窟で、確かにまあ、山口県の秋芳洞と比べれば、小規模だけど、見事な造形!
石筍という、天井から垂れた石灰水が気の遠くなるような年月をかけて、積み重なってできた竹の子のような柱や、天井からつららのように垂れ下がる鍾乳石、様々な波模様を描く内壁などなど、神秘の世界が広がってました!!
古生代というのは、3〜5億年くらい前のことで、地球上では、魚類や両生類が誕生した頃。
中生代というのは、1〜2億年くらい前の時代で、爬虫類が登場してきた頃。
で!!そんな頃から、東京があったのぉ〜〜〜〜〜〜!?と、いう、驚きとともに、そこからせっせと、水が流れ続けての今日の鍾乳洞だと思うと、ロマン以外の何ものでもない!!この洞窟は、地球とともに、姿を変えてきたんだなあって、感動したし、つぶれず、この姿を私達に見せてくれていることに、さらに嬉しい気持ちが湧いてきた。
ちなみに、わたしがこういうことをブログに書き始めるきっかけとなった、地球のS 極とN極が入れ替わる痕跡を残す磁場逆転地層チバニアンは、77万年前くらいのものなので、それを基準に考えたら、ここの鍾乳洞は、もうもう、もしかしたら、何度も何度も、磁場の逆転を経験しているかもしれない!
っていうくらい!!感動して、この日も、GO TO 近場散策!!を、楽しみました。
写真を載せておきます。わぉ!!
谷川の崖下に、鍾乳洞の入り口が。
入り口には、日原鍾乳洞の由来も、紹介されています。
あたりは、流れる谷川の水しぶきで、煙っています。
水の恵みを受け、周辺の緑もひときわ美しく。
中に入ると、およそ8度を示す気温計。この鍾乳洞の中は、年間を通して10度前後なのだそうです。夏は涼しく、冬は暖かい!!
神秘的な模様を描き出す、岩壁が続きます。
鍾乳洞内の地図。全て回ると、およそ4〜50分かかりました。驚!!
美しいライトアップも。
インディジョーンズの冒険のような洞窟内。
珍しい形の岩も、並んでいます。
洞窟の中を、上がったり下がったり。
洞窟の出入口には、手を洗う湧き水も。冷たくて気持ち良かったです。
手前には、みんなが立ち寄れる茶屋も。
茶屋で食べた、わさびのアイスが、想像以上に美味しかった!!ワサビは、この辺りの特産品なのだそう。
周辺は、美しい緑の渓谷でした。
暑い日に、涼しくロマンあふれる鍾乳洞探検が、できました!!