コロナを乗り切り!後期の授業終了!!


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1月中旬、神奈川県の短大での、後期の手話の授業が、無事終了しました。
コロナ禍で、予定の半分が配信となり、例年と全く違う形態での進行となり、私も、まるで新任の講師のようにあたふたしながら、今年の授業をがんばりました。汗笑

今年は、15回のうち、8回が対面授業で、音声なしの対話形式。
7回が配信で、音声付きの映像解説に、全て手話通訳をつけて、行いました。
(※詳細はこちら https://minamiruruka.seesaa.net/article/478494257.html

例年と違い、学生たちは、私の手話通訳も山のように見るという体験をしてもらいました。
初心者の段階から、現役の手話通訳士の通訳を、授業のたびに見続けた学生たちは、また、例年とは違って、逆にわかるわからないに関わらず、たくさんの手話のシャワーを浴び、映像での手話通訳の入れ方や、手話通訳のあり方なども、心に残してくれればいいなあと願っています。

対面授業が、半分だったにもかかわらず、ちゃんと、全体の3分の2がすぎる頃には、学生たちの中から「自分たちで手で話そう」という気持ちが芽生えはじめ、誰からともなく、意見をどんどん手話で話すという姿勢に変わってきました。最初は、この人落ちこぼれてしまわないかな?と心配された学生も、いつの間にかたくさんの表現を覚えていたり、最も驚いたのは、ついうっかり私が片手で手話をしてしまった時も、なんの問題もなく、みんながスラスラ読み取ってくれていたことです。
声のない授業で話しかけ続けることで、学生たちが「目で見て、物事をキャッチしよう」という気持ちを持ってくれ、いざというときにも、楽しくコミュニケーションしてくれるようになったこと、今年も感動をもらった、半期になりました。

手話は、声がなくても通じ合える便利な言葉。それを体感しよう。
聞こえない学生たちは、全国で、今も「目で様々な情報をとらえながら」授業を受けている。毎週、ほんの1時間半だけ、そうした同年代の学生たちのことにも思いを馳せ、「目で授業を受けてみよう」。
この提案を、今年の学生たちも、「いいよ」「わかった!」と言って、体験してくれたこと、本当に嬉しく、ありがたく、暖かく熱い思いをもらったと感じます。

感染症も大変な中、みんなが頑張って出席してくれた授業。もちろん、誰も取りこぼすことなく、全ての学生に無事、単位も出すことができました。
学びたいと思う心があってこそ、みんなが今年も授業を、真っ直ぐに受け取ってくれたのだと思っています。

私の授業を受けている学生たちは、2年生なので、みんな間も無く卒業となりますが、ぜひ、今年精一杯頑張って乗り切ったいろんなことを大事に、将来辛いことがあっても、一つ一つ様々な悩みに丁寧に取り組んでいってもらえたらと思います。
学生たちよ、おめでとう。みんなが素敵な春を迎えられますように。
本当に、ありがとう!!