手話あいらんどTV~クロスカルチャー【中村朋実ちゃんドラマ出演裏話!!撮影現場で知ったこと。出演してみて感じたこと。】


今回のクロスカルチャー!!
朋実ちゃんといくみちゃんが、2021年公開の、地方自治体インターネットドラマに出演した際の、経験をお話ししています!
(二人が出演したドラマはこちら=大田区を舞台にした手話ドラマ「明日へ」)


(簡単な内容)
手話あいらんどTVクロスカルチャー!
いえーい!!

いくみです。ろう者です。
中村朋実です。聴者です。
よろしくお願いします!

今回お話しするテーマは、「今年2021年新しく挑戦したこと」についてです。
それはなにかというと、新年から、二人で一緒に、地方自治体の、手話をテーマにしたインターネットドラマに出演させていただいたことです!(拍手)

ドラマの内容は、聞こえない女の子と聞こえる女の子のふれあいのストーリーです。
今は、日本全国で手話言語条例が次々と制定されてきていますよね。
出演させていただいたドラマは、手話を勉強したいと思うみなさん向けの動画です。

今回朋実ちゃんは重要な役での出演で、初めての経験だったと思いますが、どうでしたか?

これまで、ステージに立ってお客様に見ていただくという経験はあったんですけど、今回初めて大きな役をいただきました。
カメラがずっとこちらを狙ってついてくるのが気になってしまって、とてもカメラを意識しました。(笑)
今までは、自分がテレビを見る側だったので、登場人物のことしか見えていませんでしたが、実際に出演してみると、周りにたくさんの助けてくれる方がいるということが分かりました。
たとえば、朝早くからずっとついていてくださったメイクの方だったり、監督だったり、ろうの方の5人ぐらいのチームが手話指導にきてくださったり、通行される方をガードする方がおられたり、本当にたくさん、いろんな方に支えていただきました。

いくみも、同じく去年、福岡のドラマに出演させていただきました。
その時も、同じようにスタッフの方々がたくさんいらっしゃって、「すごいなぁ」と思いました。
私も、今までドラマをなんとなく見ていたのですが、撮影の方法なども、カメラの位置をいろいろ変えているな、とか、繰り返し同じシーンを撮影していて大変だな、とか、テレビを見ながらわかるようになりました。

朋実ちゃんは、他にも気付いたことがあります。
台本は日本語で作られているので、たとえば「カメラ」という1つの単語が書いてあっても、ボタンを押す「カメラ」の手話表現、シャッターを切る「カメラ」、今はスマートフォンでも写真が撮れるので「スマートフォンのカメラ」の表現など、いろいろな手話表現がありました。

音声日本語と手話の文法が違うので、日本語の文節を入れ替えたり、短いセリフでも単語を入れ替えているんだな、と翻訳では色々工夫されていることが分かって、すごいなぁと感じました。

今回朋実ちゃんは大きな役で出演するのは初めてだったと思うけど、なにか感想はありますか?

今回初めて大役をいただいて、女優さんになったような気持ちになって、すごく楽しかったのを覚えています。
撮影は2日間でしたが、あっという間で、ドキドキと楽しい気持ちがたくさんありました。
これからもいろんなことに挑戦していきたいと思います!

一緒に頑張りましょう!

それでは、またお会いしましょう!
さようなら~~~~!!

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提供:手話あいらんど手話教室
出演:中村朋実 ・ いくみ 
構成:南 瑠霞
編集:青木 孝二