やろうと思えば!!通訳もできる!!まだ5回目の授業!!


短大の記事、今週は、2つ目です。


声を使わない授業がスタートして、今週は、5回目!!

学生たちとも、簡単な会話は、指文字も交えて、少しずつ通じるようになってきました。


そんな中、今週は、授業中に、事務局の方が手話の授業風景の写真を撮りにこられました。

スタッフの方は、教室のいろんな角度から写真を撮られたのですが、どうも、ピンとくる写真がないようでした。


その時、「どんな手話を表現してほしいですか?」とお聞きしたかったのですが、もちろん、授業中声を出さない私は、直接スタッフの方には説明ができません。黒板に書いても良かったのですが、ちょっと学生にお願いしてみることにしました。

「ねえねえ、スタッフの人に言って!!!」と身振りを示し、そのあと、ある程度学生にわかるようにゆっくり手話でお話ししてみました。

すると!!学生たちが、協力して読み取って、

「ああ! 先生が、どんな手話を表現してほしいかって、聞いてます。」

と、ちゃんと、事務局の人に伝えてくれたのです!!


わお!!すごい。

生まれて初めて触れた手話の5回目の授業でも、相手の言いたいことをとらえて、他の人に伝えることができる!!!!!

そう!!

これが、声なしの授業の成果!!

授業では、学生たちは「手話を学んでいる!」のではなく、伝え合うために「手話でコミュニケーションを取っている」のです。

だから、手話であろうとなんであろうと、なんのために話しているかという背景が理解できて、どう行動すればいいかがわかる!!

そして、私の伝えたい内容をつかみ取った学生たちは、すぐにその場で相手に中身を伝えてくれたのです。


こういう場面や行動は、毎年必ずあるわけではなく、そういう場面に遭遇しなければ、学生たちも反応しません。

今回は、学生たちが、思いのほかしっかりと授業の意図を掴み、まさに「コミュニケーションのための手話」を、体感しつつあることがわかり、嬉しい瞬間でした。


撮影は、その後、さらに明るい雰囲気で進み、事務局の方からOKも出て、無事終了しました。

学生たちと協力して、ミッションクリア!!


ちなみに、現在、私は、学生たちに、案外フツーのスピードで手話で話すこともあります。

たったの5回目の授業でも、間に学んだ単語がしっかり入っており、全体として何が言いたいかが伝わっていれば、学生たちは、見たことのない表現でそれなりにテンポよく話しても、前後の繋がりから意味合いを汲み取って話を理解し、いつの間にか、その表現ごと手話を覚えてくれています。


私も、「あれ?この表現、前に教えたかな?」などと、迷う必要はなく、「内容そのもの」が伝えられるので、『やっぱこの方法、良いなあ!』と実感しています。


学生たちが、どんどん手話に親しんで、変わっていく姿を見られる毎週のこの授業は、宝物です。



0E6E8B96-8A6D-468C-80EC-E00FC7BA4EEA.jpeg

今週は、学生たちのバイトについての話もしました。


4C4CD8AC-BA11-459A-87F4-901DA261C83F.jpeg

緑に見える、大きなもみじの木も、よーく見るとかなり赤くなっている部分が。

全体が真っ赤に染まるのは、2〜3週間後。