電話リレーサービス!!新しい時代の扉が開いた!
昨日、手話あいらんどTVクロスカルチャーの手話動画で、電話リレーサービスを使っている きいろぐみろう者代表 やすの手話トークをご紹介しました。https://minamiruruka.seesaa.net/article/484702407.html
今日は、その「電話リレーサービス」の、公式サイトのご紹介です。
電話リレーサービスは、きこえない人ときこえる人を、オペレーターが通訳して、双方を電話でつなぐサービス!!公共インフラとして、24時間365日、いつでも、使うことのできるシステムとなっています。
私の周りでも、こうしたオペレーターの仕事をしている人が増えてきました。通訳者にとっても、しっかりとそれが仕事になり、生活が支えられ、自信を持って暮らしていくことができるようになったことは、感慨深いものがあります。
一方、やすの話にもありましたが、聞こえない人たちは、今まで電話を利用することなく、かわいい自分の子供が学校に通っていても、保護者として登録する電話番号の欄には、毎回「聞こえません。電話が使えませんので、メール・ファックスで、ご連絡ください。」と書き続けてきました。それが!過去のものになった!!
私は、この話を傍で聞きながら、熱いものが込み上げてきました。「別に不幸じゃないけど、いろいろ不便はある。」そう言い続けてきたやすの手から、この喜びが語られたとき、時代が動いたのを感じました。
2021年は、コロナによる世界的苦難が、押し寄せた年でもありましたが、ろうの友人たちの生活は、明らかに時代の扉を押し開き、今までにない新しい世界が見えた年にもなったと感じます。
私が手話を始めた頃、まだまだたくさんの法律や人の心の壁があり、苦労を強いられてきた聞こえない人たちが、一歩ずつ一歩ずつ、どんなに押し返されてもへたばることなく踏ん張って前に進み、積み重ねてきた努力が実を結び、まるでベルリンの壁を壊したかのような年になりました。
これからもまた、新しい世代の人たちが、次の道を作っていくのだと、確信できる光となる出来事でした。
現在公開されている「電話リレーサービス」の公式サイトは、こちらです。
https://nftrs.or.jp/
「公共サービス」「利用方法」「注意点」「聞こえる人へ」と続く、手話による動画情報は、私たち手話あいらんども、撮影協力をさせていただいたものです。あたらめて、ろう者と手話が、社会の中でしっかりと地位を確立し、自分たちの足で立っているのだと、喜びを持ってこの動画を見ています。
12月に入り、1年の様々なことを振り返る時期になりましたが、今年は悪いことばかりじゃなかった!と、ちょっと清々しい気持ちにもなり。
今日の東京は雨。でも、悪い雨じゃない。幹線道路の環七を走る車のタイヤが水をはねる音を聞きながら、暖かい部屋のガスストーブの音に耳を傾け。
間もなく、仕事を終え、事務所を出て、家に向かいます。
感涙。