大きな「好き」と小さな「好き」


「しずかちゃんとパパ」今週末は、第5話です。
ろう者の父とCODAの娘の、ほのぼのしたストーリーに、毎回温かな気持ちになっています。

先週の第4話でも、ご紹介したい手話がいくつかあったのですが、やはりちょっと素敵だったのが、静と圭一が、両思いになるシーン。

私は、静ちゃんが圭一に、
「ダメなんかじゃ、ありません。」
「でも・・・ダメでもいいです。」
と言った言葉には、励まされました。

時々「自分てダメだな〜」なんて思うこともよくある私ですが、何らか悩みのある時、もちろん「ダメなんかじゃ、ありません」と言われるのも嬉しいですが、「ダメでもいいです」と言われたら、とても相手に受け入れられているように感じて、ホッとできるんじゃないだろうか。と、しみじみ思いました。

さて、このシーンでは、二人が互いに「好き」であることを、手話で告白します。
この時の、静の恥ずかしそうな小さな「好き」。それを読み取って返した圭一の大きくてはっきりした「好き」。二人の心情がよく出ていて素敵でした。

同じ手話のセリフでも、それぞれの性格や、その時の思いが出ていて、表現の仕方もさまざま。
これを伝えたとて、相手が本当のところ自分をどう思っているかわからない。でも、自分の想いが溢れてくる。伝えたいけど伝えていいのだろうかと逡巡する静の小さな「好き」。
実直で真っ直ぐな圭一が、習った通りに、でも真剣にはっきりと表現した大きな「好き」。
二人が、それを声ではなく手で相手に向けているのが、このシーンの魅力だな〜と思いながら、ちょっと眩しく画面を覗きました。

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「好き」喉元で開いた指を少し下に向かって閉じるように動かして。
(飲んだものなどが、心地よくスッと喉を通っていくイメージを表現しているのだとか)
(C)SoftBank&手話あいらんど

シンプルですが、とても暖かな「好き」という言葉。音声でも、私の大好きな言葉の一つです。

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NHKBS「しずかちゃんとパパ」
毎週日曜夜22時〜・全8回/再放送は、翌週16:40〜

■手話あいらんど手話指導チーム紹介ページ!!
https://shuwa-island.jp/shizu-papa/
ドラマでは、ろう者の江副くんと、CODAのはせちゃんが、セリフを素敵な手話に翻訳してくれています!!