聞こえない人を呼ぶ方法

「しずかちゃんとパパ」
ドラマの中では、ろうのパパとCODAの静ちゃんが一緒に暮らしています。パパは、耳が聞こえず、声をかけて呼び合えないので、居間の片隅の何箇所には、お手玉が置いてあります。お互いそれを投げて相手を呼ぶシーンが、時々出てきます。



こういうこと、聞こえない人の家ではよくあるのでしょうか？
私も親しいろうの友人に、いつもいろいろ聞いていますが、多くの皆さんは、家では、ぬいぐるみなどを投げて呼ぶこともあるとよく話しています。
やはり、柔らかい物を投げるのは、結構便利で、あるあるなんですね。

私も、学生時代、手話合宿などをした時は、タオルを軽くしばって丸め、それを投げて友達を呼んでいました。笑

このほか、ろう学校などでは、教室の全員に気づいてほしいときは、天井の蛍光灯をパチパチさせたり、また、呼びたい人が背を向けているときは、その向こうにいる友達に合図して、その人を呼んでもらったり。
また、体育館などでは、床をドンドンと踏み鳴らすと、振動でみんなが気づいて、集合出来たりもします。

聞こえない人のそばにいると、さまざまな知恵を、教えてもらえて、楽しくなります。

このほか、ちょっとお行儀が悪いのですが、ろう学校の子どもたちは、上履きなどを投げて友達を呼ぶこともあるそうです。私は、この場面には遭遇したことはないのですが、この場合、ちょっと硬いものだし、下を歩いて汚れたものなので、決して、本人に当てず、相手の目の前の、視界に入るところに投げて落とすのがコツなのだそうです。笑　
失敗して肩や頭などに当ててしまったら、当然本人が相当怒ってしまうし、間違えて先生にでも当たろうものなら、すごーく叱られたりするのだそうです。笑笑

今では、病院などでも、一般に声で呼ぶことは減り、患者さんの受付番号が電光掲示板に表示されたりするところもあります。ブルブルと振動する小さなベルを、全ての患者さんに持ってもらい、待ち時間にその場を離れても、自分の番がわかるなど、さまざまな場面で、人の呼び方も変わってきました。
聞こえない人も、こうした機器の進歩で、自分が呼ばれたのに気づかない。などということが減ってきています。
聞こえない人にとっても、世の中は、いろいろ便利になってきているですね。