しずパパ〜ネイティブ同士の楽しい会話!!
しずかちゃんとパパも、昨日で6話までの放送が終わりました。
今回は、ドラマ中に出てきた、ちょっと珍しかったり、楽しい手話をご紹介します。

「年寄り」「年配」「おじいちゃん」(C)手話あいらんど
この会話は、江副くんとはせちゃんの楽しいアイディアで、表現がアレンジされていて、私も大好きな箇所。
怪我で入院したパパに、娘の静が、「歳だよ。歳!!」と、親指を曲げて腰の曲がった男性の様子を表現します。これは、「年配」「おじいさん」と言う意味の手話になります。
一方、それを見たパパは、逆らって、ピンと伸びた親指を見せます。これつまり「腰なんて曲ってない。若いぞ!」という、表現になるのですが、会話では、そのパパの手を、静がまたつかんで、親指を曲げています。笑 意味にしたら「何言ってんの。ジジイでしょ。」みたいなことでしょうかね。笑
コミカルな親子ゲンカの手話が飛び交って、とても素敵な場面になっていると思います。

(パパの「薬」の手話。左手を怪我しているので、その包帯を巻いた手を土台にし、中指をクルクル回して表現しています。)
もう一つ、手話を学んでいる皆さんが、気になったかもしれないのは、パパの「薬」と言う手話。
一方の手を怪我しているので、その包帯を巻いた方の手を土台にして、パパが、中指を使って「薬」と表現しています。一般的に、「薬」の手話は、薬指を使うことが多いと思いますが、ろうの方の中には、動かしやすい中指で表現する人もいます。これも、よくあるろうの方の手話なので、覚えておくと、コミュニケーションが楽しくなりますね。

一般的に手話辞典などによく出てくる「薬」。薬指を、もう一方の手の上に乗せ、くるくる回します。軟膏などを薬指で塗っている様子です。古くは、「富山(県)」などもこの手話で表現する方が、多くおられます。
今回のドラマでは、こうした、ネイティブ同士の、日常のくだらない会話も、たくさんのぞけます。
これは、しずかちゃんとパパの、素敵な見所の一つだと思います。
ドラマと一緒に、こう言ったところも、ぜひ、お楽しみください。