ももいろクローバーZ 「孤独の中で鳴るBeatっ!」手話バージョン!!
5月1日静岡県から始まった祝典ツアーで、4人が揃って手話に取り組みました!!エネルギーあふれる4人の手から、語るようにあふれたBeat は、会場に波のように響いて広がっていきました!!!
本当に大変なスケジュールの中、一人一人が手にした手話を、私たちも心から応援します。
「孤独の中で鳴るBeatっ!」
大丈夫、大丈夫、お疲れ様〜♪ この言葉を、目からも耳からも受け取れば、それは優しさに包まれた励ましとなり、自らの鼓動もまた自分に向かって語りかけるように響いてくる。この言葉は、歌詞であるとともに、わたしたちの日常の真実でもある。
そう思える歌に、手話協力させていただきました。
(今回、手話翻訳・指導を担当したのは、手話パフォーマー&コーディネーターで手話通訳士の私南 瑠霞と、手話パフォーマンスきいろぐみのろう者パフォーマー いくみちゃんです。)
今回の歌では、マイクスタンドを使っての手話が大きなポイントになりました。真ん中に立つポールが、手話の動きを制限します。
そんな中、手話パフォーマンスきいろぐみデフキャストと5年以上の交流を続けているあーりんが、「この手話は向こうに突き抜けて、ここで手前に持ってきて・・」「そして、手話の位置関係をこうつなげれば、いいんじゃないかな・・」と、さまざまなアイディアを出してくれました。
手話は、つながる単語の位置関係や動かす方向で、意味が逆転したり、全く違ったことを伝えてしまう場合もあります。振り付けなどで単に単語を順番に表現しただけでは、文が成り立たないのです。そこを理解していたあーりんが、全体の構成を支えています。
レッスン中、高城れにちゃんは、大好きなおじいちゃんの話もしてくれました。介護や福祉のことなども大切に考えていて、手話を学ぶことが楽しい!と大きな目で語ってくれました。
れにちゃんが、スッと前を見る時、遠い未来まで見通しているようで、思いがこもっているなあと感じます。手話は手の形のみならず、「目」もまた重要なアイテム。思いを手と目から届ける。それがれにちゃんの手話の歌。
百田夏菜子ちゃんは、手話の単語の一つ一つがなぜこう動き、どういう意味を持つかに敏感で、たくさんの質問をしてくれたことに驚きました。生きた手話が目の前で踊るように表現してくれているところに、わたしたちも励まされました。本物のエンターティナーですね。
玉井詩織ちゃんは、しっかり者で、ろうのいくみちゃんともたくさんの話をしながら、手話を学んでくれました。「手話の語彙って全部でいくつくらいあるんですか?」なんていう言語に関わる質問も飛び出したりして、驚きました。年齢を表す手話の数字などをいくみちゃんと読み取り合う姿が楽しかった。
みんな、本当にいくみちゃんと話したくて、忙しい時間の中、レッスンが終わっても、彼女の周りから離れようとしなかった様子が、目に残っています。舞台から見た彼女たちの手話は、あの時話した いくみちゃんに、そして会場の多くの人に伝えたくて歌っているというのが見えるのです。手に思いを乗せて。うん!確かに思いが会場に飛んで広がっていった!
手話は、勉強するものじゃなくて、伝えたいという思いを届けるものだって、ももクロのみんなが示してくれてる。
大丈夫大丈夫。お疲れ様。
孤独な胸に、力強い鼓動。
ほおを伝う涙すくい、それを胸に、思いは続く。
電車から見送る、窓の景色。次々に変わりゆき・・・
思い信じてこの胸に。
その思い、胸に抱き。
ももいろクローバーZ 2022春「孤独の中で鳴るBeatっ!」手話翻訳・指導
いくみ(手話パフォーマンスきいろぐみデフキャスト)&南 瑠霞(手話パフォーマー・手話通訳士)