手話の種を蒔くこと

私の主宰する 手話あいらんどでは、
年3回、毎期10回の手話講座を開催しています。
以前は、対面で、皆さんに世田谷にお集まりいただいて。
現在は、ズームでのオンライン開催。
いずれのクラスも、ろう者講師を囲んで、手話で手話を教えるナチュラルアプローチです。

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先日、地元の登録手話通訳者の勉強会に出かけたら、今年は、7名もの新人が試験に合格して、前に出て挨拶されました。
皆さん、これから頑張ります!と、明るい笑顔が印象的でした。

偶然、その後のグループ学習で、その中の二人が私のグループに入ってこられました。そこで、どういう流れで登録通訳者になったのか、お聞きしたら!!!!!
なんと!!お二人とも!!「最初の1年は、手話あいらんどで勉強し、そこでもっとやってみたくなって、地域の手話講座に入りました。」と、おっしゃるではないですか!?私は、とても驚いて、もう少しお聞きしてみると、最初にろうの人と学んで話したことで、手話の存在が肌でわかり、1年くらいしたところで、あらためて、地元の講座に行って、通訳者になってみようと思ったとのことでした。

自分の手話経験から、「手話を学ぶなら、最初にろうの人と出会って、楽しく話をするところから!」という、願いを込めて立ち上げた、手話あいらんど手話教室。

うちの手話講座は、私が、エンタメ畑であるため、特にその後の通訳者育成までは考えておらず、ひとまず、皆さんがろう者や手話と出会うきっかけになればと、日頃から考えていました。
それだけに、逆に、その後皆さんが、手話を続けておられるのか、どうされているのか、またその先が方向付けされていない講座に、価値があるのかなど、いろいろ考えたりもしていたのですが、いきなりそういう方が、地元の登録手話通訳者になって現れるなど、想像もしておらず!!
今年度の、通訳者勉強会は、私に感動を与えてくれました。

私の、手話人生も、「聞こえない人と毎日話し続けた1年」が、全ての土台になっています。
その後、手話通訳活動があると知り、いろんな人に教えていただいて、いわゆる話し言葉のほか、通訳でカバーしなければいけない表現や単語なども知り、手話通訳も経験して、今日に至ります。

今開催している手話講座も、なかなか捨てたもんじゃないな。と思うと共に、毎週ていねいに、優しく笑顔でコツコツと、さまざまな生徒さんたちに、指導を続けてくれている聴こえない講師のみんなの力も、改めて実感しました。すごい!!

通訳スーツを着て、晴れ晴れとした表情で挨拶をした人々のスタートが、手話あいらんどにあったなら、それは、とても誇らしいこと。
少しは、世の中の、手話の種を蒔くことに、貢献できているかもしれません。

ここからも、出会いを大事に、ろうの講師たちを信頼して、地道に開催していければいいなあと、気持ちを新たにしました。
嬉しい出来事でした。

本当に、たくさんの出会いと、時のつながりに感謝です。


手話あいらんど 手話教室の情報は、こちら。今後も、新しい教室が開講されると思いますので、チェックしていてください。
クラスの様子も、ブログにて紹介されています。

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※ このブログの、パソコン版右側には、ろう者がよく使う手話の言い回しなどの動画紹介ページも紹介されています。
見てみてくださいね。
(手話あいらんどTV クロスカルチャー https://minamiruruka.seesaa.net/category/7897534-1.html )