神奈川県!湘南でおなじみ「茅ヶ崎!!」の手話の秘密!!


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(C)手話あいらんど

神奈川県「茅ヶ崎」市。こんな手話を表現します。
両手親指を立てて、少し山なりに上げてから下におろします。

手話を学んでいる人なら、この手話「あれ?これは、裁判という手話ではないの?」と思う方も多いと思います。
私も、最初にこの手話を見た時、「これは、裁判!なぜ、茅ヶ崎が、裁判??」と、反射的に思いました。
ここには、地元の歴史と手話の、深い結びつきがありました!!

私は、茅ヶ崎!という手話を見た時、地元の方にお聞きしました。
この手話には、どういう意味があるの?
すると、その方がおっしゃるには、茅ヶ崎は、古くはテレビの時代劇などでも知る人の多い「大岡越前」ゆかりの地だというのです。
なるほど!

大岡越前は、江戸時代の日本の裁判長みたいな役割をするお奉行様です。
この方は、「大岡さばき」という言葉も残っているほど、「心ある判断」「良き判定」をしたことで、その様子が語り伝えられています。テレビなどでは、多少カッコよく いいところばかり取り上げられているのかもしれませんが(笑)、まあ、そんなイメージの人です。

そして、その方の服装が、これ!
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毎度、南のうまへた絵で恐縮です(大汗・笑)・・・・

これが、どうやら現代の手話につながっているようです。
江戸時代のお奉行様の上下(かみしも)と言われる服装の、上半身の特徴ある肩の部分!!
これを手話で表すと
「シャッキリした、肩がけの形」!!=「親指で山なりに表わす表現!」
これが、現在の「裁判」という手話となっているんですね。

で!その!「裁判」を象徴する「大岡越前」ゆかりの地が、「茅ヶ崎」!!という、わけなんです!!

つまり、この話を全体的に、つなげていくと・・・
「お奉行様」「(その代表格である)大岡越前」「(その大岡様にゆかりのある)茅ヶ崎」「(大岡越前といえば)裁判」!!
これらの一連の意味を示す手話が、今、一つの表現になって、使われているということらしいんです!!!!!!!!!!驚!!!

これでは、私たちが、戸惑うのも当たり前。
「茅ヶ崎」という手話は、「裁判」という手話そのもの!
これが!「茅ヶ崎」という手話の由来だったのです。

手話の単語は、一つにいろんな意味がありますよ。とよく教わりますが、この手話は、日本の歴史が込められた貴重な単語の一つとも言えるかもしれません。

さて、ここまで読めば、中には、
「おい南、よくそんな歴史とか難しい話、知ってるな!」と思う方がおられるかもしれません。
しかし!!!!
私、これ!!手話を学んで知ったことなんですっ!!!!!!!
元々、勉強大嫌い!!!!ですから。笑

まさに、地元の方に「茅ヶ崎」という手話を教わって、初めて触れた内容で!なん百年前の、日本の歴史まで覗けてしまう!!
これが手話!!!
なんと、楽しく、奥深いことでしょうか!!!!!!!!!!!!

こういうところもまた、私は手話の魅力だなあと思います。
手話は、「自分の学び」も深められるのです!!わぉ!!

このほか、
「鳥居」=「神社」=「宮島」の「大鳥居」=「広島」
「ミッキーマスの耳」=「ミッキー」=「ディズニーランド」=その地元「浦安」
などなど、地域の特色が、そのまま表れている地名の手話も、いっぱい!!

手話という言語を学んで、聞こえない人と話せるようになりたいと思っているうちに、地域の歴史や特色も、学べてしまう!!
手話とは、ある意味、魔法の言葉だ!と! 思いませんか?
たった一つの単語が、何度も美味しい!!

せっかくの夏休み!!
ぜひ、お子さんや若いみなさんも、手話にチャレンジしてみてください!!
大切な出会いも、友情も、知識も教養も深まります!!