手話あいらんどTVクロスカルチャー「高校野球!!ろう者と聴者の違いは?
夏休み!!高校野球も、盛り上がっています。
今日は、高校生たちの野球の話。
ろう者のチームも軟式野球で活躍しています。ろう学校の野球事情など!楽しくご覧ください。
ろう者の塚越と南 瑠霞が手話トーク!!
暑い夏も、元気に行こう!!ワォ!!
(簡単な内容)
手話あいらんどTVクロスカルチャー!!
塚越です。ろう者です。
南 瑠霞です。聞こえます。
暑い季節です。
夏のスポーツといえば、水泳などいろいろあります。
南は、子供の頃、バレーボールをやってました。
塚越は、野球が大好き。
今、ちょうど高校野球もやっていて。各地の代表校が、甲子園に集まっての、熱戦。見るのが大好き。自分も野球をやっています。
甲子園も、どのチームを応援するとかでなく、一つ一つの試合がすごい。
例えば、9回表 先攻3点、後攻0点でも、その裏で、大逆転があったりして。サヨナラホームラン!とか!それが、すごい。
見ているだけで、ハラハラするし、気持ちが燃える。
どっちも応援したくなる!
高校野球は、春と夏が甲子園。秋には、明治神宮の大会がある。
夏の大会は、高3が最後の試合。それが終わると引退。
秋の大会は、1年2年だけの新チームになる。
春になるとその1・2年生が、新しく2年生3年生になる。
その3年生が夏に最後の試合を迎える。その夏が一番感動があると思う。
ろう者の野球との違いは?
例えば、試合途中の作戦会議。
聞こえる一般のチームは、ベンチを背にした監督の周りに、選手が集まって話す。
でも、ろうのチームは、それでは、監督の手話が、他のチームから丸見えになるので、反転。監督がグランド側になって、自分の背中で手話を隠して、選手たちに話す。
聞こえる人たちとは、集まる向きが逆になる。
ピッチャーとキャッチャーがタイムをとって話すときも。
聞こえる人は、グローブで口を隠して、2人が向き合って話す。
ろうの場合は、手話を隠さないといけない。だから、互いに体を寄せ合ってくっつき、肩を組むようにして互いの体で、周りから手話が見えないようにして、話す。
ろう学校の若者たちは、軟式野球。
関東聾学校野球大会というのがある。
東京・神奈川・埼玉などが、一緒のトーナメントで、1ヶ月前から大会を行なって、決勝へと進む。
ろう学校は、人数が少ないので、学校ごとに、中学生と高校生が一緒に一つのチームになることも。例えば、高校生5人と、中学生4人とか。それで9人。
去年まで小学生だった子が、中学生になって、高校のお兄さんと一緒に野球をしてる。一生懸命ついて行っている。体力も必要!!驚!!すごい。
このほか、埼玉県高等学校 野球連盟 軟式部の大会も。
ろう学校の他、聞こえる人の学校でも野球部の人数の少ない学校がある。そういう学校同士で、一緒にチームを組む。「連合」という。そうやって、大会に出られます。
実は、今年、春の大会で、ろう学校と聞こえる学校の、連合チームが!!埼玉で、優勝した!!!!すごく頑張った。
聞こえる高校生と、ろうの高校生たちは、コミュニケーション方法も、工夫している。グランドに字を書いたりして、コミュニケーションしてる!!身振りや、口話を読んだり、指さしなどもするらしいけど、やっぱり、グランドに字を書いて伝えあったっていうのはすごい。
コミュニケーションをとって、チームが一つになったからこそ、優勝したんだと思う。
感動!!
後輩を褒めてあげたい。
夏のスポーツ、夏バテ、熱中症にも気をつけて。
元気に夏を過ごしましょう。
また、お会いしましょう。
さようなら〜〜〜〜〜〜!!
提供:手話あいらんど手話教室
出演:塚越&南 瑠霞
構成:南 瑠霞
編集:青木 孝二