手話あいらんどTVクロスカルチャー「ももクロの想いから生まれた手話の歌詞!!」
ももクロの思いから生まれた手話の歌詞!
いや、アーティストの方の思いなしには、手話の歌詞は、作り出せないのです!!
手話あいらんどTVクロスカルチャー
「アイドルの手話の歌が生まれるまで!Part1〜ももクロの想いから生まれた手話の歌詞!」
モノノフの皆さんも、そうでないアナタも!!
ぜひ、見てください。
(簡単な内容)
手話あいらんどTVクロスカルチャー!!
いくみです。聞こえません。
南 瑠霞です。聞こえます。
今日は、私たちが、いろんなアイドルなどの手話指導をしているお話です。
2022年は、ももクロのみんなと一緒に、手話の歌に取り組みました。
今まで、あーりんのソロコンも、手話の歌を一緒にやってきましたが、今回初めて、4人のみんなと一緒に!!
今回は「アイドルの手話ができるまで!!Part1」
「孤独の中で 鳴るBeatっ!」のお話をしましょう。
いろんな手話の歌に取り組む際のヒントにしてください。
一般的に皆さんが思っていることで、ちょっと違っているかも?と感じられることがあります。
「手話の歌は、受け取った歌詞に手話指導者がそのまま手話をつけて、本人たちに伝えている」と思っている人が多いかも知れません。でも!それ、違うんです。
実は、歌詞は、解釈によって意味が変わってきます。
その解釈を、私たちだけで勝手に行うことはできません。
アーティストの皆さんが、その歌詞を、どうとらえているかで、手話が決まってくるのです。
私たちは、いつも、歌うご本人が、その歌詞の意味をどうとらえているかを必ずディスカッションして確認しています。そうしなければ、手話が作れないからです。
今回も、レコード会社の方や、ももクロのみんなと、歌詞の意味をどう解釈するか、話し合うところから、手話づくりがスタートしました。
ももクロのみんなの思いがあってこそ、素敵な手話の歌が生まれたのです。
アーティストの方の話を聞かせてもらうと、私たちが想像しなかったような、解釈や意味の取り方を教えてくれて、最初に準備していたものとは、全く違った作品になることもあります。
今回の「孤独の中で 鳴るBeatっ!」で見てみると、「歌全体のテーマの位置付け」も、大事なことの一つでした。「孤独」や「弱さ」と言う言葉などもたくさん出てくる歌なのですが、決して悲しみやさみしさがテーマなのではなく、それを乗り越え、悲しみも胸に抱きながら、「強い一歩」を踏み出すところに意味があるのだろうと、ディスカッションが進められました。
歌詞の例を見てみましょう。
■「流れる街を、走りながら」と言う歌詞も、単純に「街が流れる」と手話表現すれば、洪水に遭ってしまったみたい?汗
しかもそれが「走る」とは???
でも、歌詞の1番から、文の流れを追ってみれば、これは、電車から見た風景が飛ぶように流れていることが想像されます。
この部分は、手話では、「電車」(の窓から)「風景が次々に流れ」、「私」は、それを「目(視線)で追っている」と翻訳することにしました。「走る電車の窓から、風景がどんどん遠ざかっていく。」まさにその情景が、手から浮かび上がってきたのです。
これが、「流れる街を、走りながら」の解釈であり、そこから手話表現ができていきました。
歌詞の日本語と、使われている手話は、ちょっと違うと言うわけです。
■「君がくれた弱さ」これも、文字通りの手話を表現すれば、君がくれたものが、弱いものだ・・と言った内容になってしまいます。でも、ちょっと意味が違うようです。
いったい この「弱さ」ってなんだろう?
これも、みんなで話し合った結果、「君」と「離れてしまった」その「悲しみ(涙)」を「すくいとり」「胸に握りしめる」と言う手話表現にたどり着きました。
「別れの涙こそ、この胸に秘めるんだ」そんな意味合いになります。
これが、「君がくれた弱さ」の、大切な意味を表すことになるだろうと、みんなで、導き出していったのです。
奥が深いですね。

こうやって、ほんのわずかの歌詞でも、たくさんの意味が込められていることがわかります。
その積み重ねで、長い1曲が、出来上がっていくのです。
ももクロのみんなが、そう言った思いを追いかけながら、一緒に手話の歌を作ってくれました。
あーりんは、これまでのソロコンでの手話の積み重ねもあり、マイクの使い方などについて、積極的に意見を言ってくれました。今回は、スタンドマイクだったので、手がぶつからないよう工夫する必要がありました。手話をスタンドの手前で表現するのか、向こう側で表現するのか。また、横の空間なら空いているから、こんな表現ができるんじゃないかなど、いろんなアイディアを出してくれました。
レニちゃんも、ソロパートの部分で、「君」と言う歌詞がありましたが、その「君」が、どこにいるのかを、自分の意見で決めてくれました。コンサートでは、きっとその「君」は、広いホールの一番後ろの正面にいるかも。とイメージして、演技を作ってくれたのです。
百田さんと、玉井さんは、「今回、決まった手話は、解釈が違えば、全く違った表現になるわけですね。」と、言ってくれて、鋭い感覚で作ってくれたと思います。
では、ここで、手話を覚えましょう。
■「ももクロ」=桃(ピンク)+クロ(髪に触れる)
■「大丈夫」=これは、使い方もいろいろ。「大丈夫!」と自分のことも表現できるし、「大丈夫?」と相手に尋ねることもできる。このほか、この手話は「できる」と言う意味でも使われます。
アイドルのみんなと手話に取り組むのは、楽しい。
ファンのみんなとも一緒に楽しめるって思う!!
「アイドルの手話ができるまで!!Part2」も!お楽しみに。
またお会いしましょう。さようなら〜〜〜〜!!

ー・ー・ー・ー・ー
提供:手話あいらんど手話教室
出演:いくみ & 南 瑠霞
構成:南 瑠霞
編集:青木 孝二
ー・ー・ー・ー・ー
いや、アーティストの方の思いなしには、手話の歌詞は、作り出せないのです!!
手話あいらんどTVクロスカルチャー
「アイドルの手話の歌が生まれるまで!Part1〜ももクロの想いから生まれた手話の歌詞!」
モノノフの皆さんも、そうでないアナタも!!
ぜひ、見てください。
(簡単な内容)
手話あいらんどTVクロスカルチャー!!
いくみです。聞こえません。
南 瑠霞です。聞こえます。
今日は、私たちが、いろんなアイドルなどの手話指導をしているお話です。
2022年は、ももクロのみんなと一緒に、手話の歌に取り組みました。
今まで、あーりんのソロコンも、手話の歌を一緒にやってきましたが、今回初めて、4人のみんなと一緒に!!
今回は「アイドルの手話ができるまで!!Part1」
「孤独の中で 鳴るBeatっ!」のお話をしましょう。
いろんな手話の歌に取り組む際のヒントにしてください。
一般的に皆さんが思っていることで、ちょっと違っているかも?と感じられることがあります。
「手話の歌は、受け取った歌詞に手話指導者がそのまま手話をつけて、本人たちに伝えている」と思っている人が多いかも知れません。でも!それ、違うんです。
実は、歌詞は、解釈によって意味が変わってきます。
その解釈を、私たちだけで勝手に行うことはできません。
アーティストの皆さんが、その歌詞を、どうとらえているかで、手話が決まってくるのです。
私たちは、いつも、歌うご本人が、その歌詞の意味をどうとらえているかを必ずディスカッションして確認しています。そうしなければ、手話が作れないからです。
今回も、レコード会社の方や、ももクロのみんなと、歌詞の意味をどう解釈するか、話し合うところから、手話づくりがスタートしました。
ももクロのみんなの思いがあってこそ、素敵な手話の歌が生まれたのです。
アーティストの方の話を聞かせてもらうと、私たちが想像しなかったような、解釈や意味の取り方を教えてくれて、最初に準備していたものとは、全く違った作品になることもあります。
今回の「孤独の中で 鳴るBeatっ!」で見てみると、「歌全体のテーマの位置付け」も、大事なことの一つでした。「孤独」や「弱さ」と言う言葉などもたくさん出てくる歌なのですが、決して悲しみやさみしさがテーマなのではなく、それを乗り越え、悲しみも胸に抱きながら、「強い一歩」を踏み出すところに意味があるのだろうと、ディスカッションが進められました。
歌詞の例を見てみましょう。
■「流れる街を、走りながら」と言う歌詞も、単純に「街が流れる」と手話表現すれば、洪水に遭ってしまったみたい?汗
しかもそれが「走る」とは???
でも、歌詞の1番から、文の流れを追ってみれば、これは、電車から見た風景が飛ぶように流れていることが想像されます。
この部分は、手話では、「電車」(の窓から)「風景が次々に流れ」、「私」は、それを「目(視線)で追っている」と翻訳することにしました。「走る電車の窓から、風景がどんどん遠ざかっていく。」まさにその情景が、手から浮かび上がってきたのです。
これが、「流れる街を、走りながら」の解釈であり、そこから手話表現ができていきました。
歌詞の日本語と、使われている手話は、ちょっと違うと言うわけです。
■「君がくれた弱さ」これも、文字通りの手話を表現すれば、君がくれたものが、弱いものだ・・と言った内容になってしまいます。でも、ちょっと意味が違うようです。
いったい この「弱さ」ってなんだろう?
これも、みんなで話し合った結果、「君」と「離れてしまった」その「悲しみ(涙)」を「すくいとり」「胸に握りしめる」と言う手話表現にたどり着きました。
「別れの涙こそ、この胸に秘めるんだ」そんな意味合いになります。
これが、「君がくれた弱さ」の、大切な意味を表すことになるだろうと、みんなで、導き出していったのです。
奥が深いですね。

こうやって、ほんのわずかの歌詞でも、たくさんの意味が込められていることがわかります。
その積み重ねで、長い1曲が、出来上がっていくのです。
ももクロのみんなが、そう言った思いを追いかけながら、一緒に手話の歌を作ってくれました。
あーりんは、これまでのソロコンでの手話の積み重ねもあり、マイクの使い方などについて、積極的に意見を言ってくれました。今回は、スタンドマイクだったので、手がぶつからないよう工夫する必要がありました。手話をスタンドの手前で表現するのか、向こう側で表現するのか。また、横の空間なら空いているから、こんな表現ができるんじゃないかなど、いろんなアイディアを出してくれました。
レニちゃんも、ソロパートの部分で、「君」と言う歌詞がありましたが、その「君」が、どこにいるのかを、自分の意見で決めてくれました。コンサートでは、きっとその「君」は、広いホールの一番後ろの正面にいるかも。とイメージして、演技を作ってくれたのです。
百田さんと、玉井さんは、「今回、決まった手話は、解釈が違えば、全く違った表現になるわけですね。」と、言ってくれて、鋭い感覚で作ってくれたと思います。
では、ここで、手話を覚えましょう。
■「ももクロ」=桃(ピンク)+クロ(髪に触れる)
■「大丈夫」=これは、使い方もいろいろ。「大丈夫!」と自分のことも表現できるし、「大丈夫?」と相手に尋ねることもできる。このほか、この手話は「できる」と言う意味でも使われます。
アイドルのみんなと手話に取り組むのは、楽しい。
ファンのみんなとも一緒に楽しめるって思う!!
「アイドルの手話ができるまで!!Part2」も!お楽しみに。
またお会いしましょう。さようなら〜〜〜〜!!

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提供:手話あいらんど手話教室
出演:いくみ & 南 瑠霞
構成:南 瑠霞
編集:青木 孝二
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