手話あいらんどTVクロスカルチャー「地域に残る昔の手話〜青森編」

手話あいらんどTVクロスカルチャー
ろう者ことぷきのふるさとに、古くから残る手話表現を覗いてみました。
「青森」「遊ぶ」「バス」などの手話も、意味がわかればなるほど!と感動するような表現です。
一緒に見てみよう!!

(簡単な内容)
手話あいらんどTVクロスカルチャー。
ことぷきです。ろう者です。
南 瑠霞です。聞こえます。
よろしくお願いします。

この前、南が広島の話をしました。
今回は、ことぷきが、青森の話をします。
僕は、青森県弘前市生まれです。
高等部から、ちょっと離れた北部の、青森市のろう学校に、行きました。

手話と言えば、今では全国共通である程度通じますが、地域の手話は、方言もあります。
かつての青森の手話は、現代のものとは結構違います。
珍しい表現もあるので、お伝えしていきましょう。

「青森」
一般的には、「青」+「森」。
でも、かつてよく使われていたのは!
北に突き出た「下北半島」の形。手での形を表します。

「市役所」
かつては、「割引」の「場所」と表現。
障害者割引の手続きなどが語源のようです。

「バス」
前が出っぱった「犬バス」と呼ばれた時代のバスが、道を走って揺られている様子。

「弁当」
一般的な表現は、弁当箱にご飯を詰める動きが多い。
かつての青森では、「両手親指を内側に倒す」表現。
おにぎりを包む竹の皮のイメージらしい。

「ナス」
一般には、手で「ナス」の形を作ります。
古き青森では、自分の胸の襟元のところでナスのヘタを表現!
楽しい。

「遊ぶ」
一般的には、人差し指を肩の上で振るような動き。
青森の古い表現では、ビー玉を、混ぜるような動き。

「帰る」
帰り支度で、斜めがけのカバンをかけた様子から。

「危ない」
鼻先に触れる表現。
東京では、「恥ずかしい」という意味に使われることの多い表現。
昔は、棒で遊ぶと顔や鼻にぶつかりそうで、危ない!と表現したことで、こんな表現になったらしい。

「土曜日」
青森の昔の手話は、「青」と表現。
土曜日は、カレンダーの色が青いから!!
おもしろい。
今の青森では、あまり見かけません。

「三内丸山遺跡」
3本の指で円を描き、そのあと6つの柱を表現。
ここは、青森聾学校から、歩いて5分。
実は、この遺跡が見つかったのは、ことぷきが高校生の時。サッカーのスタジアムを作ろうとしたら、遺跡が出てきて、急きょ予定が変更になり、この遺跡が残されることになりました。

南も、去年、青森に仕事で行ったのだけど、時間の都合で行けなかった。行きたいです。

青森のかつての手話をご紹介しました。
全国の、皆さんの地域に伝わる、古い手話などもぜひ、教えてください。

また、お会いしましょう。さようなら〜〜〜〜〜!!

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提供:手話あいらんど手話教室

出演:ことぷき & 南 瑠霞
構成:南 瑠霞
編集:青木 孝二
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