手話あいらんどTVクロスカルチャー★ろう者高齢者施設の夏祭り
秋になりました。
今年の夏の、ろう者高齢者施設の、夏祭りのお話です。
ろう者のいくみちゃんが、ろうのおじいちゃま、おばあちゃまとの交流のお話をお届けします。
(簡単な内容)
手話あいらんどTVクロスカルチャー。
いくみです。聞こえませんね。
南 瑠霞です。聞こえます。
よろしくお願いします。
いくみちゃんは、いつも、職場で、ろうのおじいちゃま、おばあちゃまたちと交流しています。
そのお話をします。
今年の夏祭りのお話です。
いくみちゃんの職場は、特別養護老人ホーム。
ろうの高齢者専門の、生活フロアーがあります。20人くらいの方が、入所されています。
聞こえる方も同じかもしれませんが、老人ホームでいろんなレクがありました。
ちょっとずついろんな遊びをやりました。
タコとか、いろんな魚の絵を、利用者の方に描いてもらい、スタッフが切って、クリップをつけました。それを、新聞紙を丸めて作った釣竿で吊ります。新聞の先から糸を垂らし、その先にマグネットをつけています。クリップがそれにくっついて、魚がつれます。みんなの手作りです。
みんなで輪になって、その魚を釣り、数を競って、とても楽しかったです。
保育園や幼稚園などの、子どもたちも遊べますね。
割り箸を使ってピストルを作り、輪ゴムを飛ばすと的に当たるという、ゲームもやりました。番号のついた、的を狙って遊びます。
高齢者の方が、すごく上手かったです。
いくみも、前の晩に練習したけど難しかった。それで、おじいちゃま・おばあちゃまは、みんなできるのかなと心配していたのですが、当日は、皆さん、どんどん的に当たっていました。
聞いてみると、みんな、経験があるということで、昔子供の頃、近所の聞こえる友達なども一緒に、同じような遊びをしたことがあったようです。
スイカ割りもやりました。
割るのが目的ではなく、棒を上手にスイカに当てれば、OK。
聞こえる人の場合、目隠しをして、くるくる回って、方向がわからなくなって、よろよろしながら、みんなの声を頼りに、スイカの方に行きます。
ろうの人の場合は、高齢者でもあるので、目が回ってはいけないから、目隠しだけ。そして、ちょっと軽く肩を押し、合図を送ったら、その人が前に歩いて行きます。両側にも人が立っていて、コースを外れそうになったら、本人の腕に触れて、戻してあげます。スイカの前まで来た時、また肩を叩くと、本人が棒を振り下ろします。
棒は、ラップの芯のような、ちょっと丸めた紙。柔らかいので、安全。それでスイカを叩ければOK。
応援しているろうの人たちも、気持ちが盛り上がると、声で知らせたりしてます。聞こえないんですけど。笑
ろうの子供たちだと、床を叩いて、振動で導いたり、内輪で風を送ってそちらに歩いて行ったりして、スイカを割ります。
イベントの終わりは、少し日が暮れてきて、花火もあります。
大きく噴き出すススキ花火などは危険なので、一人一人は、小さな線香花火を持ってやります。
職員は、ススキ花火を持って、高齢者の皆さんに見せてあげたりもします。
みなさんも、それぞれ手話で話したりします。
小さな、吹き出し花火も、みんなの輪の真ん中でやったりします。
中には、耳が聞こえず、目も悪いという、盲ろうの方もいます。そういう方の場合、ちょっと工夫して、火をつける前の花火に触れてもらったり、火がついたら、火薬の匂いで知ってもらったり。みんなの花火に火がつくと、匂いの方向が広がって強くなったり。そういうふうにして、楽しんでもらっています。
生活しているフロアのみなさんが、一緒に楽しめるって、いいですね。スタッフもみんなで相談して、企画を作っています。
若い世代の人も、年配の方と触れ合って、いろんなことが教えてもらえます。
ろう者・聴者に関係なく、今の私たちは、年配の方と触れ合う機会は少ない。いくみも、自分の祖父母とは、一緒に暮らしてない。職場で、高齢者の方と触れ合い、しかも、聞こえない人生の先輩方なので、いろんなことを教えてもらえるのは、ありがたい。勉強になります。
みなさんも、高齢者の方々と触れ合いながら、いろんなことを教えてもらうと素敵かも。
また、お会いしましょう。さようなら〜〜!!
提供:手話あいらんど 手話教室
出演:いくみ & 南 瑠霞
構成:南 瑠霞
編集:青木 孝二
今年の夏の、ろう者高齢者施設の、夏祭りのお話です。
ろう者のいくみちゃんが、ろうのおじいちゃま、おばあちゃまとの交流のお話をお届けします。
(簡単な内容)
手話あいらんどTVクロスカルチャー。
いくみです。聞こえませんね。
南 瑠霞です。聞こえます。
よろしくお願いします。
いくみちゃんは、いつも、職場で、ろうのおじいちゃま、おばあちゃまたちと交流しています。
そのお話をします。
今年の夏祭りのお話です。
いくみちゃんの職場は、特別養護老人ホーム。
ろうの高齢者専門の、生活フロアーがあります。20人くらいの方が、入所されています。
聞こえる方も同じかもしれませんが、老人ホームでいろんなレクがありました。
ちょっとずついろんな遊びをやりました。
タコとか、いろんな魚の絵を、利用者の方に描いてもらい、スタッフが切って、クリップをつけました。それを、新聞紙を丸めて作った釣竿で吊ります。新聞の先から糸を垂らし、その先にマグネットをつけています。クリップがそれにくっついて、魚がつれます。みんなの手作りです。
みんなで輪になって、その魚を釣り、数を競って、とても楽しかったです。
保育園や幼稚園などの、子どもたちも遊べますね。
割り箸を使ってピストルを作り、輪ゴムを飛ばすと的に当たるという、ゲームもやりました。番号のついた、的を狙って遊びます。
高齢者の方が、すごく上手かったです。
いくみも、前の晩に練習したけど難しかった。それで、おじいちゃま・おばあちゃまは、みんなできるのかなと心配していたのですが、当日は、皆さん、どんどん的に当たっていました。
聞いてみると、みんな、経験があるということで、昔子供の頃、近所の聞こえる友達なども一緒に、同じような遊びをしたことがあったようです。
スイカ割りもやりました。
割るのが目的ではなく、棒を上手にスイカに当てれば、OK。
聞こえる人の場合、目隠しをして、くるくる回って、方向がわからなくなって、よろよろしながら、みんなの声を頼りに、スイカの方に行きます。
ろうの人の場合は、高齢者でもあるので、目が回ってはいけないから、目隠しだけ。そして、ちょっと軽く肩を押し、合図を送ったら、その人が前に歩いて行きます。両側にも人が立っていて、コースを外れそうになったら、本人の腕に触れて、戻してあげます。スイカの前まで来た時、また肩を叩くと、本人が棒を振り下ろします。
棒は、ラップの芯のような、ちょっと丸めた紙。柔らかいので、安全。それでスイカを叩ければOK。
応援しているろうの人たちも、気持ちが盛り上がると、声で知らせたりしてます。聞こえないんですけど。笑
ろうの子供たちだと、床を叩いて、振動で導いたり、内輪で風を送ってそちらに歩いて行ったりして、スイカを割ります。
イベントの終わりは、少し日が暮れてきて、花火もあります。
大きく噴き出すススキ花火などは危険なので、一人一人は、小さな線香花火を持ってやります。
職員は、ススキ花火を持って、高齢者の皆さんに見せてあげたりもします。
みなさんも、それぞれ手話で話したりします。
小さな、吹き出し花火も、みんなの輪の真ん中でやったりします。
中には、耳が聞こえず、目も悪いという、盲ろうの方もいます。そういう方の場合、ちょっと工夫して、火をつける前の花火に触れてもらったり、火がついたら、火薬の匂いで知ってもらったり。みんなの花火に火がつくと、匂いの方向が広がって強くなったり。そういうふうにして、楽しんでもらっています。
生活しているフロアのみなさんが、一緒に楽しめるって、いいですね。スタッフもみんなで相談して、企画を作っています。
若い世代の人も、年配の方と触れ合って、いろんなことが教えてもらえます。
ろう者・聴者に関係なく、今の私たちは、年配の方と触れ合う機会は少ない。いくみも、自分の祖父母とは、一緒に暮らしてない。職場で、高齢者の方と触れ合い、しかも、聞こえない人生の先輩方なので、いろんなことを教えてもらえるのは、ありがたい。勉強になります。
みなさんも、高齢者の方々と触れ合いながら、いろんなことを教えてもらうと素敵かも。
また、お会いしましょう。さようなら〜〜!!
提供:手話あいらんど 手話教室
出演:いくみ & 南 瑠霞
構成:南 瑠霞
編集:青木 孝二