その場その時の手話!それが、その人の心に残る!!短大生たちの手話の授業!!

image/2022-10-12T183A473A07-1.JPG
(ちょっと肌寒い曇り空の下。中庭のもみじは、まだ青々と、葉を茂らせています。)

今週の、短大生たちの授業は、自分達の名前を勉強しました。
例年通り、歴史に由来のある名前や、漢字から成り立っているものなど、みんなの名前は、それぞれ個性があり、授業の内容も豊かになります。

ところで、今回は、途中で、1人の学生の使っている机の天板が、あわや壊れたか?と思われるシーンがありました。
学生の机の上が、ふとした拍子に、ガクンと傾いてしまったのです。汗
本人も、天板を直そうと必死になるのですが、なかなか元に戻りません。
机が傾いたままでは、ノートも取れませんので、とにかくみんなで、覗き込んで、ガタガタと机を揺すったりしました。
そのうち、1人の学生が、直し方に気づき、天板はちゃんと水平に戻ったのですが、結構長い時間、授業が中断しました。笑

そのすぐあと、私は、学生たちに、「壊れる・故障・壊す」という手話と、「あきらめる」という手話を、教えました。
今この瞬間について表せる手話があると、みんなが楽しめると思ったからです。
みんなも笑って、その手話を覚えたのですが、嬉しかったのは、授業の終わったあとのことです。

荷物を片付け教室を出る時、私が、ものにさえぎられて、真っ直ぐ出口に行けず、がっかりして教室の中を遠回りして、扉のところに行った時。1人の学生が「先生!『あきらめる』だ!」と言って、「あきらめる」の手話をすぐに使い、私が近道を諦めたことを、手で表現してくれたのです。笑

学習で予定されたカリキュラムの中身は、もちろんしっかり指導することが大切ですが、ふとした瞬間の手話は、みんなの印象にも残り、楽しく使えるものになります。気づいた時には、その場その時の表現も、できるだけ学生たちに伝えるようにしています。そうすることで、みんなの興味も深まり、より一層授業が楽しくなります。
まだ、授業は、始まったばかり。みんなで元気にいこう!!


image/2022-10-12T183A473A07-2.JPG
学校周辺は、桜の葉も色づき始めています。