指文字を覚える!!
(今週の、中庭の大もみじ)
つい先日、聞こえない知り合いが、「指文字」を覚えるのはどのタイミングが適切か? といった話をしていました。
人によって「指文字はあと。最初は、会話を重視して、単語や手話のやりとりに馴染んだ方がいい。音声をもとにした指文字はこだわり過ぎると、手話を覚えづらくする。」という人もいます。
または、「指文字を覚えておけば、わからない単語も、五十音でとりあえず表現できるし、便利だから、先がいい。」という人もいます。
私も、会話を重視して、やり取りを一つ一つ積み重ねることは必要だと思うので、指文字は後でもいいかなあと思うこともあります。
でも、私の初心者時代を考えると、指文字は、最初に2時間くらいで覚えてしまい、そのあと、どんどん手話会話が楽しくなったのを思い出します。初心者は、指文字表があると、それを覚えたくなるのです!笑 大学時代で、聞こえない先輩が相手だったので、とにかく、教えてもらえるものはなんでも教えてもらったというのもあります。
それと、指文字は、気持ちの熱いうちなら、すぐに覚えられますが、後に回せば回すほど、覚えづらくなってしまうという点も、気になります。笑
そんなわけで、私の手話の授業では、最初に手話のあいさつ。
次に、出欠確認に必要な、名前。
3回目に、下の名前も含めて全員が表せるように、指文字を学ぶ時間に充てています。
今週は、そんな指文字を、みんなで一気に覚え、しりとりをしました。
覚えたての指文字なので、みんな、2〜3文字程度の短い単語を中心に表現するのかと思うと、意外にも!今年の学生達は、チャレンジャー。わからなくても、周りのみんなと相談しながら、長めの単語を表現して、次に回す人がたくさんいました。笑笑
時間がかかっても、とにかくひるまずやり切る。それが、今年の学生達の、傾向のようです。頼もしいじゃないか。
「カタツムリ」「ライラック」「めだまやき」「きみどりいろ」
手話を習い始めたばかりのあなたも、やってみてください。
やや長めの単語は、指文字で表現すると、面倒です。笑
ここまで、板書や身振りの多かった授業は、今日の後半から、学生達の知らない単語も、どんどん指文字で表現しながら進み、一気に手話化が進みます。覚えたからにはすぐ使う、すぐ読むことも、着実に手話や指文字を覚えるコツかもしれません。頑張れ、若者達!!
ここからみんなは、たくさんの手話で、いろんなことを学ぶことになると思います。
今年の、秋冬も、手話の授業が楽しみです。
例年と変わらず、音声なしで、105分の授業を毎週展開。
週に約2時間、学生達は、目で真剣に前を見ながら、勉強をしてくれています。
道路に面した教室の窓からも、木々の紅葉が眺められます。
※ 指文字を覚えてみたいと思ったら、こちら!!
指文字表や、指文字を学ぶための動画もあります。参考にしてください。
https://minamiruruka.seesaa.net/article/479834234.html