ささやかな質問や会話が、手話になって飛び出す瞬間

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中庭の大もみじは、目で見てわかるほど、紅葉が進んできました。

神奈川県。保育士を目指す学生たちを、後期の半年間指導しています。
授業もだんだん進み、学生たちは、毎週の授業を受けて、およそ2ヶ月が経ちました。
学生たちは、だんだん、手話で話せるようになってきています。

今週あたり、授業前にキャンパス内で、すれ違った時、「あ、おはようございます。」と手話であいさつしてくれる学生も、出始めました。嬉しいですね。

授業中も、「クレヨン、取ってきていいですか?」とか、「土曜の授業は、4限から3限に振り替えていいですか?」とか、「今度の発表の場所はどこですか?」など、みんなが、いろいろ考えながら、また、訪ねる前に、どうやって質問しようかと互いに相談しながら、手を挙げたり、私のところに来たりして、声をかけてくれます。
テキストで覚える手話も大切ですが、こう言う自然な、その場での会話は、コミュニケーションを豊かにしてくれます。

こうした質問などは、もちろん、こちらから、こう言う時はこのように尋ねましょう。などと、指導しているわけではありません。学生たちが、今まで習ったり、私が日頃話していて目にした手話を組み合わせて、自分で考えて表現してくれるのです。学生たちが、「話したい」と思い、楽しみながら、手話をしてくれているのを見ると、私も嬉しくなります。

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キャンパス周辺には、桜の葉も舞い落ち、美しい秋が辺りに広がっています。