指文字を使った若者の手話「キス」

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今日の放送でも冒頭に出てきた「キス」という手話。これは、ここ20年くらいで、広まってきた手話です。

私たちは、以前「オレンジデイズ」でも、ゆび文字の「き」を使ったこの表現を提案させてもらいました。当時、大学生役だった柴咲コウちゃんは、元気にこの手話を表現してくれています。笑

一方、古い昭和の手話では、キスというより、「口づけ」という意味合いが強かったこの表現は、両手のゆびをすぼめてくっつける表現などが、主流でした。これも、柔らかい良き表現だと思いますので、もしよかったら、覚えてください。こちらは、紳士淑女系の手話。笑

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さて、今回の「キス」という手話ですが、指文字の「き」で、キスという手話を作るのは、若者が多く使う表現だということになると思います。

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「き(指文字)」「キツネ」(CSoftBank&手話あいらんど「ゲームで覚える手話辞典」

指文字の「き」は、影絵のキツネをかたどった手の形をしていますが、これを、両側から近づけると、手話の「キス」になります。

ちょうど、指文字について取り上げた手話のドキュメンタリーで、ろう考証の善岡修さんと一緒に作った番組の映像がありました。解説を担当した善岡さんの表現もご紹介しておきましょう。

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  手話あいらんどと南瑠霞の指文字についてのブログ記事に、動画も掲載しています。お時間のある方は、ご覧ください。https://minamiruruka.seesaa.net/article/471102890.html


時代と共に、変化を遂げる手話は、生きた言葉そのもの。
ろうの年配の方が、若者の手話を見て「そんなの手話じゃない」なんて、時に論争している場面にも出くわします。
こういうことは、日本語を話す、私たちの普段の生活の中でもよくありますが、手話でもあるあるのありふれた光景。こういうところを見ても、また、手話は「言語」だ。という想いを新たにします。

ドラマにも、生きた手話が使われ、私自身、時代や年代を感じながら、翻訳に参加させてもらっています。