★星降る夜に☆彡 灯りをつけておきたいろう者 VS 消したい聴者
星降る夜に。第6話も、いろんな展開がありました。
私が、気に入ったのは、「あれは弟じゃないな!」と、深夜先生が、歯磨きしながら気付くシーンです。笑
でも、私が、今回皆さんにお伝えしたいのは、こちら。
一星が、鈴と過ごす夜の時間、灯りをつけておきたい!と思った、この場面です。
私の主宰する手話パフォーマンスきいろぐみの場合もそうですが、聞こえないお客様が多い舞台では、客席は通常より明るく、ステージの暗転なども避ける傾向にあります。
これは、聞こえない人が、暗闇に置かれると、目も耳も使えず、周りの気配がわからなくなってしまうからです。中には、この状況を怖いと感じる人もいます。
物音が聞こえづらい状態では、何か起きた時、客席が暗いと、周りの様子が掴みにくくなるので、私たちの舞台では、客席はいつも、少し明るめに設定されているのです。
大好きな人と過ごす夜の時間、もちろん個人差もありますが、ろうの人は、明るい空間を好む人が多くいます。一星の言うとおり、「暗いと手話が見えない。相手の顔が見たいのに見えない。」からです。こんな時、聞こえない人は、相手をしっかり『目』でとらえたいのです。
ところが、聞こえる人では、耳元でささやいたりしたい場合も多く、そう言う時は、薄暗い、または暗い方が、ロマンチックだと感じる人が多いと思います。
聞こえる人には、ムーディーに感じる薄暗がりが、聞こえない人には、手話で話したりしづらい、微妙な空間になってしまうこともあると言うことです。
この違いで、互いに電気を消したりつけたり、追っかけっこになったのが、6話のシーンです。
最後はどうやら鈴が勝つらしく(笑)、部屋の電気はそっと消えますが、聞こえる人と聞こえない人の感覚の違いのバトルが楽しい場面となっています。
あなたは、こんな時、一星派?鈴派?どっちでしょうか?笑