★星降る夜に☆彡 またね〜!!

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最終話が放送されました。
ラストシーン。海辺の風景の中の二人が、素敵でしたね。

今日、お伝えしたい手話は、「またねー」
ドラマ中でも、しずくちゃんに、一星がこの手話で話しかけるシーンがありましたが、これは、ドラマに関わったすべての私たちから、見てくださったあなたへの、「またねー」でもあったように思います。

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チョキをぴょこんと出して、「また」。
「また」「再び」「2回目」などを意味する手話です。

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そのあと手を振って、「さようなら」の挨拶をする一星。
この二つの表現で、「またねー」

この軽やかな手話は、みんなで覚えていっぱい使いたい表現です。
明日がごく普通にある、また会える、という信頼があってこその、短いなんでもないあいさつ。このドラマにぴったりの、手話だと思います。

ドラマでは、中盤から、私のところにも、「こういうろう者が普通だよね。」「若いろう者の手話ってこうだよね!」「ろう者は、かわいそうじゃないって、自然に示してくれた」「聞こえない人たちは、こういうドラマに飢えていた。嬉しい。」そんな言葉が届き、今までとはちょっと違うものの見方を、皆さんからしてもらえた作品になったように感じています。

私的には、鈴が料理が苦手で、一星が料理が得意な所。女性が、男性を料理で励ます良きシーンなどがなく、男性も豊かに料理をしてくれて、それで家族が励まされているところ。そしてそれが自然に描かれていたところも大好きでした。私も、こんなドラマに飢えていた!!笑
嬉しかったなあ。このドラマ!!

実は、このドラマの手話指導に入った、塚越(おにぎり)君(一星担当)も、料理やお菓子作りが得意。時々ロケ現場に、カステラなどを焼いて持ってきてくれたり、本当にみんなを励ましてくれました。
春担当の近藤君も、美味しいクレープの店などをよく知っていて、私たちに情報を教えてくれました。
私は、何かと大雑把で抜けている所だらけなので、一生懸命やりましたが、至らぬところも多く、ほぼチームの周りのみんなに、今回のドラマを背負ってもらっていたなーと感じます。いやはや、本当に、ありがとう。
(星降る夜に手話指導チーム:https://www.shuwa-island.jp/hoshifuru_yoruni/

スタッフのみなさんも、どんどん手話を覚え、最後の方では、全く私の通訳など呼びにくる人もおらず、まさに、現場自体がポラリスのようでした。この明るさ!忘れません。

さて、そんな中、私たちが今回嬉しかったのは、二人のろうの役者さんの登場です。
一人は、手話講座の先生、橋本を演じた寺澤英弥さん。寺澤さんは、テレビで見た通りの、優しくて頭のいい、そよ風のような方でした。
寺澤さんが行う本物の手話の授業も、音声会話禁止。手話で手話を指導するナチュラルアプローチです。
(手話寺子屋:https://www.wp1.co.jp/perso/

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そして、コミカルな演技で、ろう者らしさを爆発させて下さったのは、五十嵐由美子さん!
五十嵐さんは、現役の75歳の舞台役者さんで、日頃の芝居心をあふれさせて、一星のおばあちゃまカネを演じてくだいました。今回この方をお招きできたことは、私たちには、宝物になりました。きっとここから、彼女に続く、たくさんの若いろうの役者さん達が、映画やドラマに登場してくるだろうと、予感と確信にまっすぐにつながる姿を見せていただきました。
(五十嵐さんのご紹介:https://minamiruruka.seesaa.net/article/497556383.html

ドラマは、それぞれの皆さんが、愛情を持って作品に関わっているのが、ストレートに伝わってくる現場でした。そのような場所に、参加させていただき、感謝しかありません。
鈴と一星の物語は、あの海辺から、まだまだ未来につながっているように思えます。素敵なストーリーの途中を見せてもらったように思います。

まだ書きたいこともありますが、今日はこの辺で。
手話スタッフ、ドラマスタッフ、そして作品のアンカーを担ったキャストの皆さん、また、それぞれの場所から毎週思いを馳せておられたであろう視聴者の皆さん。多くの方と、時間を共にさせていただいたこと、心から感謝申し上げます。

みなさん!!「またね〜!」