手話の授業の意義〜つながりに感謝

嬉しいことがありました。

私は、日頃保育士の短大で手話の授業を受け持ったり、また、各地の大学等で単発の指導を承ったりすることがあります。
今週、かつてのクラスの、生徒さんから、連絡が来ました。

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突然のメール失礼します。どうしても南さんに報告したいことがあって連絡しました。(^O^)

現在、幼児療育施設で働いています。
施設でお預かりしているお子さんに、ろうの保護者様がいて、私がつたない手話で話しかけると、いつも喜んでくださっています。

今週避難訓練で、そのご家庭が見え、教室長が全体に向けて話をしている説明が、声だけだったので、全部は難しかったけれど、その場でとっさにやれるだけの手話通訳をしてみました。

お母様には、ある程度伝わったようで、「ありがとうございます!内容分かりました!」と手話で言っていただけ、他の職員からも「先生手話すごいね、助かったよ」と言ってもらえました!(涙)
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なんと、その生徒さんは、手話が得意ではないと言いながらも、相手のろうの保護者の方が、自分の手話で話しかけてくれるだけの雰囲気を作り、それを読み取り、コミュニケーションをとっているのです。

私は、その生徒さんの成長ぶりに、ちょっと驚きました。

この様子から、現在のこの生徒さんは、少し手話の挨拶ができる程度ではなく、当時習った手話がある程度身についており、いざという時は、頑張って手話をするという思いがあることが伝わってきます。

彼女によると


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最近は、NHKのみんなの手話でマイペースに手話の勉強をしたり、なるべくその親御さんには手話で話しかけたりしています☺️

手話は本当に奥深い言語ですし、手話通訳士さんのように正しい文脈で伝えられないレベルのわたしが、通訳や手話で話をしても良いのかな……など正直迷うこともあるのですが、そのような方と出会ったときははじめに必ず「私は手話勉強中です。まだまだへたですが、少しなら、手話でもお話しできます。」とつたえるようにしています。

手話という魅力的な言語に出会えて良かったなあとかんじています!ありがとうございます🙇
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と伝えてくれたのです。

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この行動は、私が短大で指導した通り!!
私が受け持つ授業では、いつも最後に「私は、手話はまだまだです。でもあなたと話したい」「私は、手話がわかりません。筆談をお願いします。」と言うフレーズをお伝えし、皆さんを見送ります。

手話=上手くなければならない
手話=通訳者にならなければいけない
という、先入観を捨ててもらうためでもあります。

手話は、技能でもないし、義務でもありません。
「話したい」と言う心があっての、人と人とをつなぐための言葉です。
それを大事に、「手話の心」を伝えられる、授業ができればいいなと、日頃から願っています。

聞こえない友人たちも、多くの場面で「手話を学んだ様々な方が、自分のできる手話で話しかけてもらえることは、嬉しい!」と、素直な気持ちで話しています。

「専門家ではないから、通訳しない」と思う前に、「わかる手話、筆談などで伝えてみる」心は、友情の輪を広げます。
その中で、日々の安心感や信頼感が生まれ、少数派である聞こえない人が、ママ友同士、また、園の先生と保護者として、明るく挨拶やコミュニケーションが交わせる雰囲気やつながりが育まれるのだと思います。

わたしがお伝えした「大切な第一歩」を大いに実践してくれている、卒業生たちがいることは、大きな励みです。

そんな中から、今度は、ああ自分では手に負えないなと思えば、また聞こえない方とも相談して、大事な時には、本格的な通訳者にきていただく準備をしたりすることもできるように思います。
一人の気づきを、職場の皆さんで共有すれば、次に続く聞こえない利用者の方への、受け入れ体制も整ってくるものと思います。

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大事な一歩。みんなで実践しよう。
「学んだ手話で、楽しく話そう。」
「下手でもいい。できる範囲で内容を伝えてみよう。」
心があれば、また、次の出会いと行動が生まれるはず。

本当に、嬉しい連絡ありがとう!!
感謝します。