俳優座「ボタン穴から見た戦争」手話通訳公演!御礼!!

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2023年7月16日、六本木「俳優座」にて、ウクライナ出身作家作品「ボタン穴から見た戦争」が上演されました。
作品のセリフの一部に手話が入り、また全編を手話通訳で伝える舞台となりました。

作品は、第二次大戦中の、白ロシアの子どもたちの姿を描いたもの。
今回出演された俳優座の役者さんたちの最高齢は95歳。実際に日本で、戦争を体験された方も多く、幼い頃の戦争の証人たちが伝える作品は、舞台を越え、本物の風景の中に連れていっていってくれるようで、当時の人々の生き様が浮かび上がりました。

私の両親の家族は、同じ第二次大戦中、オーストラリアで、日系人という敵国人として抑留され、収容所で生活していました。
私自身、その抑留キャンプを2度ほど訪れています。ぐるぐるに巻かれた鉄条網がさびて残る中、当時の建物は朽ち果てて土台だけとなり、今は放牧された牛たちが歩き、遠くをカンガルーが飛ぶ、自然の風がふき渡る草原となっています。

私にとっても、その風景を思い起こさせる舞台に、「証人」の皆さんと一緒に立たせていただけたこと、大事でかけがえのない時間となりました。心より御礼申し上げます。

手話通訳は、通訳を越え、作品の一部となり、この手からも、原風景が届けられるように。
そう願って参加させていただきました。ありがとうございます。

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手話指導:金子 真美(ろう者俳優)
作品手話通訳:南 瑠霞・YASUKO/手話あいらんど(手話パフォーマー&手話通訳士)
インフォメーション手話通訳:梶木 真紀

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わからない用語もたくさんあり、演出家の菅田華絵さんともさまざまなディスカッションを重ね、表現を探りながら、挑戦させていただきました。
ありがとうございます。