声を使わない手話の授業!今年も、短大でスタートしました!

今年も、後期半年間の、保育士の卵のみなさんの手話の授業がスタートしました。
もちろん、およそ2時間の授業は、毎週音声なし。
最初こそ、板書でいっぱいですが、みんなは、すぐに慣れて、3週目4週目になると、どんどん手話を読み取ってくれるようになります。

声を使わない手話の授業!
その理由は、大きく3つ!!

手話は、音声や耳を使わなくても、手と目で通じ合えるとても便利な言葉。そして、きちんとした文法のある言語。声なんて使ったら、もったいないから。
手話は、音声付きで耳で聞くより、一生懸命目で見た方が、その意味合いも、ダイレクトに心に脳に飛び込んできます。その良さに、自然に触れてもらいたいと願いを込めた授業です。

全国では、耳の聞こえない学生たちが、各地の大学に通っています。聞こえない学生たちは、目を使い、手話通訳や文字通訳も受けながら、たくさんの授業に取り組んでいます。
そんな学生たちにも思いを馳せて、一緒に勉強しているつもりで、手話と言う語学に取り組んで欲しいと思っています。
(そして、そもそも!聴こえる学生たちにも、実は目で見て言葉をつかむ力は、元から備わっている!今までそういう脳みその使い方をしたことがないから、難しく思えるかもしれないけど、やってみれば、どんどん慣れてくる!!)

「聞こえない」とは、誰にも訪れるかもしれない出来事。それは、「ちょっと待って。じゃ来週からにします。」とも言えない。何かの事故や病気で、突然、聞こえなくなってしまうこともある。また、将来自分に、聞こえない子どもが生まれてくることだってあるかもしれない。
だから、手話の授業だからといって、徐々に声を無くして、、、なんてことはしない。
ここから半年、最初のその日から、手話の授業に音声はない。そのまま、その手話で、みんなと素敵な会話がいっぱいできる空間、みんなで作っていきたい。

今週の関東は、肌寒くて雨模様。
ここから、冬に向かって。
元気に手話を始めよう。
冬を越えれば、やがて、春の芽吹きの季節がやってくる。

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中庭の大もみじの木は、まだ濃い緑色です。