手話あいらんどTVクロスカルチャー「ろう者木工職人が生み出す美しい家具(和歌山県白浜町)」

南 瑠霞の両親の故郷、和歌山県南部での手話レポートです。
ろうの木工職人の方が生み出す、オシャレな家具をご紹介します。


(簡単な内容)
手話あいらんどTVクロスカルチャー!!
南 瑠霞です。聞こえます。

今日は、和歌山県にいます。
広畑木工製作 です。
中に入ってみましょう。

素敵な看板や、作業中の様子も!!
初めまして!!

廣畑 陽一さんです。
ここは、木工の工房です。注文家具や、自分でデザインした作品を作っています。
広畑木工製作です。
いろんな家具や椅子、タンスや小物など、さまざまなものをつくっています。

いろんな作品をご紹介いただきましょう。

■ひとつは、製作中の、ロッキングチェアです。この後、揺れる足の部分がつきます。
■手前の小さい方は、背もたれスツールです。

■注文のデザインの椅子もあるそうです。
元々座面が平らだった椅子を、もっと魅力的でカッコいいものにしようと、足のあたる部分に曲線を入れ、体の線に合う形に作っています。たくさんの注文が来ています。

■これは、ウッドデザイン賞の入賞作品です。

硬いのだけど、柔らかさを感じます。
角が全て丸く削られているので、優しさや安心感があります。

龍神にある、ウッディプラザ木族館の、木の椅子工房G・Worksから、杉の木の椅子を作りたいと話があり、いろいろ試行錯誤しました。
最初はうまくいかず、なかなかいいものになりませんでした。きれいな形のバランスが取れず、うまい具合にできませんでした。
何度もやり直しながら、工夫して、それでこのような形にまとまってきました。

背もたれの差し込みが、きれいです。

4つの木を組み合わせて寄せています。背もたれも同じように、4つのパーツでできています。
座面も、背もたれも、体の線に合わせてカーブを持たせています。全体をカンナだけで削っていくと、このように仕上がります。最後にサンドペーパーで磨きをかけます。そうやって完成します。
背もたれの合わせの部分は、カーブもあり差し込みがとても難しいです。
1個、通常3〜4日で完成する作品ですが、私は歳を取ったので、もう少しかかります。笑

安心感がもらえる椅子!ですね。

84E2963E-83CC-46DC-8869-E653A89658A4.jpeg

■これは、チェストタイプのタンスです。
上の天板はケヤキ。下が杉の木です。
引き出しの中も素晴らしい出来です。


これらの家具の原木は、和歌山県の山の木々です。
切り倒した木を仕入れる業者の方に、注文して仕入れます。
和歌山県の木というと、杉・けやき・桜・イチョウなどがあります。

28歳の時から、この工房を立ち上げました。
自分で機器を揃えて、準備をしました。

最初は、注文がゼロ!!
1年2年と経つうち、カワクマという大型店から、問い合わせが来ました。ひとつ何か作らせて欲しいと交渉し、図面を受け取って作ったところ、しばらくすると、ぜひお願いしますと言われました。それが、最初の作品です。とても嬉しかった。
小物など見せると、「全部自分で一人で作るんですね。」と驚かれました。
そして、大型のセット家具の話が来ました。幅5メートル、高さ2メートルの家具です。自分にできるのだろうかと思いながら作ると、お客様にも大変喜んでいただきました。
そうやって、だんだんと仕事が増えて行きました。

和歌山県白浜町で、活躍中のろうの木工作家の方でした。
また、お会いしましょう。さようなら〜〜〜!!
(※チャンネル登録よろしくお願いします!!)

EDB2264E-FDD8-496E-B37B-9BFBB9BA8A1D.jpeg
提供:手話あいらんど手話教室
ー・ー・ー・ー
出演 : 廣畑 陽一 & 南 瑠霞
構成 : 南 瑠霞
撮影 : 山田幸嗣
取材協力 : モンタリー
編集 : 青木 孝ニ
ー・ー・ー・ー
協力 : 襷ウェブ