手話あいらんどTVクロスカルチャー 〜 南紀を支えるろうの木工職人
各地では、耳の聞こえない方も、街でたくさん活躍されています。
和歌山県白浜町で、味わい深い家具を数多く生み出しているろう者の木工職人の方をご紹介します。
(簡単な内容)
手話あいらんどTVクロスカルチャー。
廣畑陽一さん。ろうの方です。
南 瑠霞です。聞こえます。
和歌山県白浜町です。
高瀬川という川の近くです。
白浜の町で、人気のろうの木工職人の方です。
生い立ちをお聞きしましょう。
白浜の町で生まれました。
赤ちゃんの時、ストマイ(薬害)で、聞こえなくなりました。
小学部1年の時に、和歌山ろう学校に入りました。
当時、開設されていたろう児の生活施設「湊寮」で暮らしました。
夏休み・冬休み・春休みなどに家に戻ります。普通は、親元を離れての寮生活でした。
釣りが大好きで、休みに白浜に戻ると、ウナギやフナを釣っては食べました。美味しかったです。
中学部3年まで、和歌山ろう学校に通い、高校からは、木工を学ぶため、大阪市立ろう学校に行きました。
あの、有名な高橋校長の!指文字などの開発に携わった!!
学校には、高橋校長先生の写真もありました。ヒゲの校長と言われますが、ひげ!生えていました。
素晴らしい方でした。
そこで、3年木工を学びました。基本的な、木組などの技術を教えてもらいました。
中3まで、和歌山ろう学校では、口話主義でした。
大阪のろう学校は、みんな手話だったので、驚きました。
生徒も、聞こえる先生もみんな手話で!!
一気に世界が広がりました。
とにかく、先生が手話でたくさん話していたのが大きな違いです!!
休憩時間も、先生がいろいろ話してくれました。
将来は?バイトは?どんな仕事に就きたい?好きなスポーツは?と、全部手話で話したのです。
卒業後、大阪の木工の会社を先生が紹介してくれて、入りました。
先輩の聞こえる方が、いろいろ、筆談などをしながら教えてくれました。年配の方の中に、厳しい方がおられ、ちょっと怖かったです。笑
5年後、いったん白浜に帰りましたが、田舎町でなかなか仕事が見つからず、和歌山市内に仕事に行きました。
和歌山で4年働いたあと、木工で独り立ちしようと決心して、白浜に戻ってきました。
お金を貯めて、機械なども購入しました。
聞こえるお客様がいろいろ見えます。理解があり、筆談で話してくださる方もいますが、中には、通じにくいことに怒って、帰ってしまう方もいました。
努力をして、お客様とどうやり取りすればいいのかが、だんだんわかってきました。相手の気持ちをつかむことが大切なのです。そうやって、仕事が、広がってきました。
南も、和歌山南部の串本町が、実家。
田舎での仕事は、大変ですが、一緒に頑張りましょう。
白浜町のろうの方をご紹介しました。
また、お会いしましょう。
さようなら〜〜〜〜!!
提供:手話あいらんど手話教室
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出演:廣畑 陽一 & 南 瑠霞
構成:南 瑠霞
撮影:山田幸嗣
取材協力:モンタリー
編集:青木 孝ニ
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協力:襷ウェブ