「私たち手話通訳者は、何を伝えるのか?」栃木県鹿沼市 御礼!!
コロナ禍が明け、各地のさまざまなイベントに呼んでいただいています。
「私たち手話通訳者は、何を伝えるのか?」
11月19日(日)、栃木県鹿沼地域の手話通訳者の皆さんの、「レベルアップ講座」で、南の体験をお話しさせていただきました。
ドラマなどの手話指導のお話のほか、手話通訳のあり方や、さまざまな例文なども、一緒に考察。
◾️手話通訳者は、本当はどこを見るといいの?
◾️舞台上のロールシフト、どういう方向をとらえると、ナチュラル?
◾️「皆さん、はじめます。」 → 「みんな」「始まる」という手話を並べても、「みんなが始まる(始める)。」という意味になってしまうよ。意味を考えて通訳しよう!
など、いろんな例文で、多くの人がおちいりやすい、通訳の失敗なども検証していきました。
私は、エンタメ活動が中心ですので、一般の通訳者の方に指導する機会は少ないのですが、逆に、舞台やさまざまな場面での通訳や、ドラマやアーティストの皆さんの指導を、多く手掛けています。
その中で、多くの手話通訳の皆さんの力もお借りしますが、手話は「日本語のテキスト」から習うと、その言い回しから逃れることができなくなるケースもしばしば。改めて、基礎の大切さを、実感しています。
現場で求められる通訳は、「聞こえない人が、いかにその場で活躍できるか」「聞こえない人と出会いたいと願う、聞こえる方々が、誤解なく状況をシェアし、共に歩めるか」を、支えていくものです。ろう者と聴者の、まさに橋渡し役であり、単なる言葉の通訳をしているのではなく、その言葉に乗った「思い」ごと伝えているのだということ、大事に心に留めて、手話という言語に向き合っていきたいものです。
会場には、多くの方が来てくださり、目を輝かせて私の話を見て聞いてくださり、本当に感激でした。
実際にさまざまな現場に立っておられる方、手話を学ぶ方、そして、地元の多くの聞こえない方々の、思いのこもった講座で、さらに熱い思いを、いただいたように思います。
本当にありがとうございました。
※ 写真は、実行委員の方が撮ってくださいました。本当に、ありがとうございます。(^O^)