聞こえない人に出会う
(神奈川県の短大中庭の大もみじ。季節がすっかり変わったことを、教えてくれています。)
子供たちが幼いころから、手話に親しめるように。また、手遊びやコミュニケーションツールとしてもすぐれている手話を、歌に取り入れよう。そんな、保育園・幼稚園は、どんどん増えています。
そんな中で、保育者を目指す学生たちには、ありのままの手話の状況や、ろうの方の姿に触れてもらいたいと、いつも願って、授業をしています。
後期の授業の半ばを過ぎた今週は、実際授業に、聞こえない方に来てもらって、その人の体験や、仕事、手話への思いなどを語ってもらいました。
学生たちのほとんどは、聞こえない人と直接触れ合うのは初めて。そんな中、今まで学んできた手話が通じたり、聞こえない人の気持ちを聞いたりと、ほんの一コマの授業ですが、様々な気づきや、感動もあったようです。
歌が好きなろう者、嫌いな人、手話が母語の人、そうでない人。聞こえない人の考えや、コミュニケーション方法も様々です。
卒業後、学生たちが保育の現場で、聞こえない子供や保護者などに出会ったら。。そんなときのヒントになる内容が提供できればいいなと思っています。
学生たちは、様々な質問も、自分たちが練習した手話でしてくれました。ろう者講師のおもしろい回答に、笑いが起きたりと、楽しい時間でした。
様々な表現が、目からも楽しく伝えられるように、今年も学生たちは、いろんな工夫をして、手話の歌にもチャレンジしてくれました。
ろう者講師の評価には、ほめことばも、わかりにくかった点の指摘などもありましたが、これも勉強。保育園などで、子供たちと手話の歌に取り組む時、今回の経験も大事に覚えていて下さいね。
( ※ 手話の歌に関する今年の授業の詳細はこちらにも。https://minamiruruka.seesaa.net/article/505340821.html )
(実際に楽器を使って、リズムを目からも伝えられるよう表現)
(頭につけた動物たちも楽しく!)
(「さんぽ」の歌には、小道具もいっぱい。)
(「虹」の歌では、本物のカサや、虹の絵なども使って、みんながイメージを表現してくれました。)
短大の行き帰り。街路樹の色で、街も風景を変えました。
ちょっと寒い風が吹くと、たくさんの葉っぱが、空から舞い散るように落ちてきます。
電線にかかる枝葉をカットする、係の方も、忙しそうです。
短大のもみじは、太陽に照らされ、青空に浮かび上がるようでした。