もみじの枯れ枝 春を待つ!!学生たちの卒業は、目の前!

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神奈川県の、保育士の卵の皆さんの短大。
中庭の大もみじは、葉を落とし、春の新芽を待っています。

後期半年の授業で、学生たちは、どんどん手話がうまくなりました。
今年度は、強い個性の持ち主はあまりいませんでしたが、その代わり、みんなが、例年よりとてもスムーズに指導内容を身に着けてくれ、予定していた授業時間が余ってしまうこともよくありました。

そんな時は、できるだけ、みんなと、バイトのこととか、趣味のこととか、可愛いペンケースのこととか、髪の毛を切った話とか、そんな話を手話でいっぱいするようにしました。みんなも手話に慣れて、このところ、読み取りがずいぶんうまくなりました。ちょっと読み取れない人がいても、読み取れた誰かが、教えてあげたりするような、さりげないやさしさを持つ学生たちでした。

それから、声に頼らない日本手話での指導は、私にとっても、驚くような結果をもたらしてくれています。
これはよくしゃべったクラスならではだとも思いますが、みんな「片手手話」が、すらすら読み取れるのです。

例えば「名前」。この手話は、手のひらに拇印のように親指を当てて示しますが、私も、一方の手にプリントを持っていたりすることがあります。そんな時、「なまえは?」と、片手だけで、親指を胸や肩のあたりにあてて表現しても、学生たちは、すぐに答えを返してくれます。
「おもしろい」も、両手のグーでおなかを交互に叩くのが、基本形ですが、片手で胸を叩いても、それがちゃんと「おもしろい」と通じています。
また、ほぼ同じ動きで、「お疲れ様」と、握りこぶしで肩の前あたりを叩いても、話の流れの中で、みんな意味が分かっており、自分たちからは、一方の手をもう一方の手で軽くたたく「両手の手話」で「お疲れ様」と返してくれます。
これら、すべて、学生たちが、自分で感じてそうしてくれているだけで、私は、理論で「片手手話」の授業をしたわけではありません。

学生たち自身は、無意識に、手話のいいところや手話のキモを、受け取ってくれているのだと思います。
声のない手話の授業って素晴らしいんだって、私自身もとてもうれしく思っています。

最後の授業は、みんなでお菓子やジュースを持ち寄って、手話の茶話会!
卒業しても、手話に触れる機会が減れば、忘れていってしまうことがほとんどだと思います。
でも、手話の授業があったなあ。楽しかったな。と覚えていてもらえれば、いつかきっと役に立つと思います。

皆さん、また必ずお会いしましょう。元気にね。本当にありがとう!!

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みんなで記念写真。3限クラスは、変顔で。笑
茶話会、楽しかったね。

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4限クラスは、「花」の手話で。
それぞれ1コマ105分の授業を受けてくれました。
楽しい時間をありがとう!!

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※ このカテゴリーを押すと、秋のもみじの移り変わりが、一気にわかります。写真をお楽しみください。
【学校手話指導~秋のもみじ通信】