「手話は言語だということ。同じ街に聞こえない人が暮らしているということ」もみじ〜おまけの通信!(^O^)その1

IMG_7806.jpeg
2025年1月、神奈川。快晴。

今年度、短大の学生さんたちの授業は終わりましたが、今週と来週、おまけの2コマ、一般の市民向け講座講師を、同じキャンパスで承ることになりました。大好きなもみじの木を、あと2回見ることができます。嬉!! 春を待つもみじは、落ちる葉もなく、お掃除の方もほっと一息ついておられることと思います。

ここからの授業は、地元の市民の皆さん向けの「初めての手話 体験講座」。
これまでは、20歳前後の学生の皆さんが中心でしたが、今回は、50歳以上の方も多い市民講座。どんなことをお伝えしようかと、前の晩は、いろいろ考えながら準備をしました。

とは言っても、最初の授業は、学生もそれ以上の大人の方も同じ。「手話が聞こえない人の大事な言葉であること」また、「自分と同じ街に、聞こえない人もまた同じように暮らしているということ」を大事にすること。学習も、簡単な手話でのあいさつや、ご自身のお名前などを覚えていただき、手話のドラマなども取り入れて、皆さんに馴染みやすい内容で進めれば、あっという間の2時間です。

少し違うのは、今回は、声付きで授業をしてみることにした点。
半年という学生たちの授業は、落ち着いて手話に慣れ親しむ期間があります。今週わからなくても、また来週と、積み重ねができ、自分のリズムで理解・習得できる若者がほとんどです。その中で、「声がなくても話せる」という手話の最大の特徴を「目から吸収してもらう」ことが可能になります。

一方、今回は、2回だけの授業ですので、できれば「なるほど」と思えるような手話や聞こえない方のエピソードを多めにし、「手を動かす」言葉があることを知ってもらうことを第一に進めてみました。

1回目の今週は、手話の初心者の皆さんに、「こんにちは」の挨拶を覚えていただくところから。
20人近い皆さんが、それぞれお互いの名前を覚えるだけでも、多量な単語が溢れて、お腹いっぱい。笑 それでも、皆さん、しっかりといろんな手話表現を楽しんで覚えてくださいました。

最高齢の90歳の男性の方も、見よう見まねで、手の形をしっかり再現してくださっていて、感動!!
終わりの頃には、みなさんから、いろんな質問も飛び出し、来週がさらに楽しみになりました。
本当に ありがとうございます。また、元気にお会いしましょう。