「手話ができます/耳が聞こえません」災害用バンダナを!日常使いしよう!!
手話学習に取り組んでおられる方なら、このバンダナをお持ちの方もおられるかもしれない。
かなり前のことになるが、私は、都の聴覚障害者連盟が会員に一斉に配ってくれたものを、持っている。
一方に「耳が聞こえません」、もう一方に「手話ができます」と書いてあり、対角の空いたスペースには手話の「アイラブユー」のサインがデザインされている。
何かの災害時、避難所などで、聞こえない人がつけていれば、「あ、この人は聞こえないんだ」と周りの人が気づいてくれる。「手話ができます」という人がつけていれば、聞こえない人に何らかの役に立つかも知れない。いざと言うときには負傷用の三角巾として、またマスクとしてして、一枚で何通りにも使えるアイディアグッズだ。
私のものは、写真の通り、きれいなまま保存されている。
あなたは、これを、どのように使っているだろうか?
Xで、とある方が、災害時には、地元同士で助け合うには限界がある、と言う意見を発信しておられた。
角度は違うが、私もそう思う!!と言う点があるので、私見ではあるが皆さんと共有したい。
それは、「このバンダナは、いつ?誰が?どのように使うのか?」ということだ。
これについて、私は、2つの提案をしたい。
【第1の提案/「手話ができます」地元の人はつけない方がいい】
最近よく、手話サークルの聞こえる人たちが「地元の被災時には、これを折って『手話できます』の側を見せ、聞こえない人にわかるようにしよう」と話し合っているのをお見かけする。
私は、この意見には、反対だ。
「地元が被災したら!聞こえる人も被災しており、聞こえない人の問題を離れても、【隣の人のことでさえ何らかできる状態ではない】かもしれない」からだ。
被災地の人は、手話や聞こえない人の前に!自分の身だ!!
また、それより何より、そんなバンダナをつけていなくても、日頃から顔を合わせている聞こえない人なら、あなたを見れば手話のできる人だとわかるだろう。
そして、こうしたことを、多くの人に考えてみてほしい。
このバンダナは、他県から掃除や救援や、メシ炊きに来た、ボランティアの人がつけることで、より有効に働く可能性が広がるということを。
自分がボランティアに訪れた地で、たまたま日用品の配布担当に当てられたとしよう。それでも手話に心得のあるあなたが「手話できます」のバンダナをつけていれば「あっちに聞こえない人がいるから、通訳や話し相手になってもらえますか?」と、声をかけられるかもしれない。このバンダナは、その日その場にいた、聞こえない人の役に立つと思う。
そして、意思を持って現地に入っているボランティアなら、身内は県外におり、本人もおおむね健康体で、「被災者のために力になろう」という協力体制にある。その人がこのバンダナをつけていれば、手話を使ってすぐに動いてくれるだろう。
そう言う意味で、地元手話サークルで相談すべきは「もし地元が・・」ではなく、「もし隣りや身近な市・区・県などで災害が起きたら、今ここにいる自分たちにできることは何か?」「行けるのはどこか?」だと、私は考える。
もちろん、被災地で、運良く無事だった人、地元でなければできないこと、行動すべき瞬間はあるだろう。でも、それはあくまで自己判断であり、行動できなかったとしても、責められるものではない。自分も被災者なのだから当たり前のことだ。
一方、落ち着いて考えられる手話サークルの時間なら、少し広い目で、隣町や、やや離れた力になれそうな地区など、周辺を見渡しておくのも良いのではないか。
もちろん、聞こえない人はというと、被災地ですぐ、このバンダナを肩や腕に巻けば、手話なんてできなくても、誰かがきっと声をかけてくれる。避難所などでは、特に役立つと思うし、バンダナは、災害時の必須アイテムの一つと言える。アイディアは、秀逸だ。
だから。
聞こえる人にとって、このバンダナは、隣町の救援に行くときこそ!そして、遠方の被災地に出かけるときにこそ!持っていこう。これが、南からの提案だ。
あなたも、ちょっと考えてみてほしい。
【第2の提案/このバンダナを日常使いしよう!」
このバンダナについては、もう一つ、思うことがある。
あなたは、このバンダナを、一体「いつ」使う予定なのか?ということである。
災害が起きた時?それはいつ?明日かも知れないけれど、10年先かも知れない。ましてや、災害なんて来ない方がいいと願えば、実は一生使わない方が、私たちの思いには叶っている。
ここまで書けば、お気づきの方もおられると思うが、つまり、あなたが持っているそのバンダナ!眠ってしまってはいないだろうか?ということだ。いや、大事に保管したまま、とっさの時には、見つからない!そんな探し出せない「どこか」に行ってしまってはいないだろうか?笑
かくいう私も、あ、これあった。と、思わぬ場所で見つけて、記事を書いている。大笑
これは、めちゃくちゃ!もったいない!!
だから!私は、今日から、このバンダナの使い方を変える。
せっかくのアイディア商品、あれこれ考える前に、日頃毎日使うっていうのは、どうだろうか?
私は、通常、いくつかのバンダナを、ハンカチがわりにしている。Gパンなど、ベルトを通せる輪っかのある時は、そこに結びつけて、腰に垂らしている。そして、すぐそれを使って、手を拭いたり汗を拭いたりしているのだ。大きい方が便利だし、カバンやポケットをあちこち探すこともない。
ならば、そのバンダナの一つとして、これもローテーションで、Gパンに垂らしたりバッグにつけたりして、毎日使えばいいのだ。
そうすれば、「それ何?」と誰かが聞いてくれた時、話のタネにもなる。「聞こえない人って、避難所とかで、拡声器で何か伝えられても、気づかないこともあるんだよね。」とか、「まあ、私も災害時につけていれば、手話が何かの役に立つかもって思ってね。」とか。
そうやって、知らない人と、手話や聞こえない人のことを、このバンダナは、結びつけてくれる。そういうのって、いいじゃん?
こんな簡単なこと、今まで気がづかなかったなんてなあ・・
だから、「手話の災害バンダナ!日常使いするのがいい!」これが、私の結論だ。
どうだろうか?この考え。
今日も、長文読んでいただき、ありがとうございます。
みんなで一緒に、いろいろ考えよう。I LOVE YOU!!
南 瑠霞