話者の空間を使う!「日本手話〜舞台通訳を目指す」
2026.01.11「日本手話〜舞台通訳を目指す」
遠方からもご参加いただき、本当にありがとうございました。
「生の舞台」で、通訳をどう展開していけばいいのか、一緒に学んでいきましょう。
「ろう通訳」は、基本中の基本。多くの皆さんの舞台通訳のお手本になります。
1人の話者につけた手話通訳。あなたは、その1人目から、ロールシフトをしていますか?
※ロールシフトの学習について、より詳しい記事はこちら。ご参考に。
手話通訳の基本は、必要な語彙が、すぐに手に表現できるかどうかでもあります。
手話の勉強を重ねましょう。
話者には話者の、自分の前に作った空間があります。
自分の通訳は、自分のスマホで撮って。後から、何度も見直します。
2人の話者のそれぞれのロールシフトは、どんな風にするのでしょうか?
あなたの通訳は、どちらが話しているか、伝えられていますか?
話者が目の前に作った空間を、通訳者はどう利用するのか?
話者が見渡している空間は、どこにある?
話者が示したペットボトルを、通訳者も指差して。
通訳者は、話者と同じ空間を見ているでしょうか?
関東近県の他、関西からの参加者もお迎えし、始まった講座。
手話通訳士の資格をお持ちの方で、日頃様々な通訳に迫られる中、舞台などの通訳も依頼され、自分の表現の足りなさにショックを受け、さらに様々な勉強が必要だと思って来てくださった方。
日頃の通訳の中で、もっと様々な活動をしたいと思い立って来てくださった方。
ズバリ憧れの舞台通訳を、学びたいと来てくださった方など、様々な方にご参加いただきました。
実は、舞台通訳と、一般の聞き取り通訳には、大きな差はありません。
最初の1人目、つまり、ごく一般的な通訳である講演会などで、話者にロールシフトできているかどうか?が、伝える力の差になります。
全国で活動中の手話通訳者の方も、ぜひ、ここをチェックしてみてください。
話者が「では、この表を見てください。」と言っておられる時、「では/これ/表/見る/ください。」と自分の前に手話の単語を表出しても、見る人に伝わりづらくなるのは、お分かりでしょうか? 聞き取り通訳は、聞こえてきた「音声」をそのまま手話単語にして並べて表出するのでなく、話者の「本意」を汲んで伝えることが大切です。話者が「では、この表を見てください。」と言えば、それは、「聴衆にパワポで示した図表を見て欲しい」と言っているわけです。手話は「では/手のひらをスクリーンの表に差し向ける」とするのが、自然です。
舞台通訳(または一般の聞き取り通訳)は、話者が、持っている様々なイメージにこそ、聴衆の目を向けるよう表現することが重要。話者が作り出した世界観に、見る人をご案内することが求められているのです。
舞台通訳を目指すあなたも、ぜひ、考えてそして実践してみてください。
こうしたことを、実際にやってみたり、ディスカッションしたりしているうちに、あっという間に時間が経ってしまった1日講座でした。
舞台通訳とは、日頃の聞き取り通訳の基本の上に成り立つもの。
日頃から、空間をどう使うか、指さしの向きは?話者の本意は?と考え、様々な通訳にチャレンジしてみましょう。
当日ご協力くださったアシスタントの皆さん、ご参加くださった受講生の皆さん。本当にありがとうございました。










