舞台通訳「鹿鳴館異聞」(2026年3月)

※ 舞台写真:坂内 太
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2026年3月13日 「鹿鳴館異聞」舞台手話通訳
東京芸術劇場/名取事務所
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長い江戸時代が明け、明治維新から22年後。
明治憲法発布前夜。東京の片隅、築地外国人居留地が舞台。
時の文部大臣 森有礼と、その妻 お常が、織りなす物語。史実を基にしたフィクションから成るこの演劇は、言葉使いも、当時の政治用語も聞きなれないものだ。
一度見ただけでは追いきれないストーリーに、チームるるか一同何度も脚本を読み直し、時代背景を確認し、役者さんたちのセリフの言い回しにどうついていくのかを、話し合った。

現代の聞こえない人が、意味の取れる表現にしたい。しかし筋書きも、二度三度とどんでん返しを繰り返す。正しく表しても、難解な芝居をどう伝えるのか…
これが、今回の課題だった。
今まで手掛けた芝居の中でも、難しい部類に入る。
名取事務所とも相談し、事前にあらすじなどを、手話版にしてYoutubeで公開。一つ一つやれることを考えて、前に進んだ通訳だった。

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和やかなシーンでは、通訳も笑顔に。体は、役者さんにかけている。だれが話しているかを、客席に届けるコツである。

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深刻なシーンでは、真剣な表情で、「あの時・・・」と、通訳者は過去の出来事を伝えている。

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新聞記者が、誠実さゆえに悩むシーン。手話は「心配・・・」を、表現している。

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終演に向かって、多くの役者さんたちが、次々に舞台に並び、思いを告げていく。物語はクライマックスへ。
ラストシーンでは、二人のキャストが、客席を歩きながらセリフを語る。ここをどう伝えるかも、重要な場面だった。
「誰が、誰に向かって、どうセリフを語っているのか?」それを、伝えるのが、舞台手話通訳。なかなかに難しい作業である。

本読み、立ち稽古、通し稽古、ゲネプロと役者さんたちと物語を共にし、たくさんの修正を重ねながら、舞台を終えた。
終了後のロビーでは、何人かの方にも、声をかけていただき、舞台手話通訳を知っていただけたこと、感謝。

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私たちの舞台のあとは、盲の方向けの舞台説明会も。
この時間には、目の見えづらい方も直接セットに触れたり、役者さんたちの役柄や声を確認したりすることが出来る。

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【今回の手話通訳】
写真左から、
■プロデューサーあいさつ : 山本 悦子
■舞台本編通訳 : 南 瑠霞 ・ 黒澤 里穂子